第6回
KVD Interview
Hello Japanese anglers! ジョン・ボンディーです。今回はワールド・グレイテスト・アングラーのインタビューをお届けしよう。彼の名前はケビン・バンダム。バスフィッシングを楽しむ者であれば、一度は耳にしたことのあるビッグネームのひとりだよね。彼はBASSでアングラー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、クラシックも制している。FLWツアーでの活躍も忘れてはならないよね。
彼はここセント・クレア出身のアングラーで、私と彼のつき合いも長い。「次のbasswaveの記事には、何がいいかな〜」と考えた結果、ケビンにインタビューすることにしたというワケだ。彼はバスフィッシャーマンというイメージが強いと思うけど、実はサーモンやウォールアイなど、他の魚を釣らせても素晴らしい結果を見せてくれるんだ。言うならば、バスフィッシング界のタイガー・ウッズ、まさにスーパー・アングラーだといえる。
彼は真のプロフェッショナルといえるアングラーで、「basswave用にインタビューしたいんだけど」と申し込むと、気前よくOKしてくれた。だから、今回は私も大好きなジャパニーズベイトについて、彼にいろいろ語ってもらった。 |
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ジョン・ボンディー:ケビンはジャパニーズベイトについて、どんな印象を持っているのかな?
ケビン・バンダム:ジャパニーズベイトとアメリカンベイトの最大の違いは、まずジャパニーズバイトが外見とディティール(細かい作り)に気を配っていることだね。彼らは釣りに関してスゴく細部にこだわっていて、タックルもキレイにして大事に使うし、それがルアーデザインにも反映されているように思う。そして、最近では見た目だけでなくアクションも重視するようになってきたように感じる。たとえば、ラッキークラフト社のルアーはアメリカの市場でも成功したよね。彼らのルアーはアメリカでも実績が高いからなんだ。多くの日本のルアーメーカーはこれまで外見のデザインだけに集中して時間を費やしてきたけど、その部分に時間を費やし過ぎた部分があって、ルアーアクションを開発するために充分な時間を取っていなかったように思う。実際、外見はキレイなんだけど、釣れないというルアーがいくつもあったからね。ところがここ数年、彼らはアメリカのプロアングラーとタッグを組んで、ルアーがバスにとって有効的なアクションをするよう作り上げている。プロアングラーが手掛けて以来、ほとんどのジャパニーズベイトがグッドフィッシュ・キャッチャーと生まれ変わったといえるね。 |
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ボンディー:数名のジャパニーズ・アングラーがFLWやBASSを舞台に活躍していますが、誰が印象的かな?
バンダム:それは、タカヒロ・オオモリ(大森貴洋)しかいないだろう。彼は素晴らしいよ。これまでにもいい成績を残しているし、彼が敷いた道があったからこそ、その後日本のアングラーがアメリカにやって来られたんだと思う。タカヒロはこのスポーツを真剣に受け止める生徒のようなもので、いろんな要素に気を配っている。配り過ぎくらいにね(笑)。彼は他のプロアングラーを近くで見て勉強するんだ。事実、今年から始ったBASS
Elite 50の第1戦で、彼はリック・クランとプラクティスを共にしていた。でもタカヒロは1度もロッドを握ることなくその日を終えたらしい。タカヒロはリックにこう言ったそうだよ。「今日は1日、あなたがどうやって釣るのか、どう判断するのかを勉強したい」ってね。他には、どの大会にもいえることだけど、たとえば私がとある大会でいい結果を残したとしよう。するとタカヒロはいつも私のところに来て「どうやって釣ったんだ。パターンな何だったんだ」と熱心に質問してくるんだ。 |
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