釣行っていうか、旅行の一環として……

 関西出身のボクにとって、“芦ノ湖”というのは1つの聖地。関西在住のアングラーが“一度は行ってみたい国内のフィールド”に挙げても、まったくおかしくないだろう。そりゃぁ、当たり前か。なんといっても日本で最初にバスが移入された湖であり、現在ではハードベイト・オンリーのルールまで敷かれたフィールドだ。一度はトライしてみたくもなる。
 ボクが現在の仕事の関係で埼玉県に住むようになって早3年。バス釣り歴17年のチッポケなキャリアの中で、いまだ一度も釣行したことがないのが、この芦ノ湖だった。恥ずかしながら結婚もしているのだが、ウチのワイフもバス釣り好きで、ボクが仕事をさぼって釣行するとき以外は、90%一緒についてくる。というわけで、今回の芦ノ湖釣行にも当然ついてきた。
 というか、これは釣行というより、実は家族旅行の一環といったほうが話は早い。最近、いろいろと忙しく土日出勤が多く、グチグチと言われていたのだ。それもあって、芦ノ湖というより箱根へ小旅行に出かけることしたのが、今回のきっかけなのだ。
 旅行といっても、週末に1泊するだけだから、大したもんじゃないんだけど、それでもウチらにとっちゃ、一大イベント。箱根を観光してなおかつバス釣りという、もっとも美味しいパターンだからだ。このことを当サイト「今週の山中湖情報」でもおなじみの野本淳さんに話すと、「実はボクも行きたかったんですよねぇ。じゃぁ、一緒に釣りしましょう」ということになり、野本さんにとっては10年ぶりとなる芦ノ湖でガイドしてくれることとなった。


観光ってメチャメチャ疲れる……


 「趣味が旅行」って人は多いと思うが、ウチの奥さんも実は旅行が好きらしい。ボクにとっては、「そんなの、ただたくさん歩いて疲れるだけやん」って感じなのだが、機嫌を損なわないために「そうやなぁ、観て歩くのもたまにはエエかぁ〜」と言ってしまったのが、後悔のはじまりだった。
 1泊2日の小旅行だけに、限られた時間の中でスケジュールを組まなきゃならない。なので、初日は観光、2日めに釣りをして帰宅というパターンにした。

 初日は「たぶん渋滞するから、朝早く出よう」ということになり、朝9時に自宅を出た。埼玉の越谷を出発して外環を抜け、首都高もラクラク抜け、東名高速の海老名でメロンパンを買い、箱根に到着。ナント、自宅から1時間半で到着してしまったではないか。ちなみにこれは、河口湖へ行くより30分も速い。北浦に行くのとほぼ同じ時間を要しただけだった。「なんや、芦ノ湖って意外と近いやん」というノリで、予定より30分も早く到着したのだった。

 「レストランもまだ開いてないし、最初に観光する?関所でも見ようか?」と奥さんに言われ、なんだかよくわかんね〜階段をひたすら上って行った。疲れ果てて頂上らしき場所に到着すると、そこは関所ではなく、展望台だった……。「ワシの苦労はなんやったんや……」と日頃、運動不足の身体が軋んだ。
 丘を下りてやっと関所にたどり着く。もう観光する気はまったくゼロ。とりあえず、関所の裏にあった関所茶屋らしきところで甘い“みたらし”を食べて休憩し、いざレストランに向かった。

 
展望台入り口。暑くなければ、結構楽しめたかも
疲れたところで関所の入り口を発見。ウチの奥さんは、なぜかやたらと元気があった……
関所脇の茶屋で休憩のbasswaveスタッフ、ダイ。自称くいしんぼうのボクは、早速甘〜いみたらし団子をたいらげた
名所といわれるガラスのなんとかっていわれる博物館に行く。またしても休憩。狙うは、バス定食の首1つ!(って、なんで首やねん)
 
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