2004年03月03日

“できちゃった婚”は今日で廃止。明日からは“授かった婚”

今日のオススメ曲「PsycropticのA Planetary Discipline」

 今回は賛否両論の意見が飛び交う、“できちゃった婚”にもの申す。この課題は永遠のテーマとして時代を超越して語られている。センシティブな問題であり、プライベートなことなので、他人がどうこう言うことじゃないのだが、ここ数年、一般人ならともかく、アイドルの“できちゃった婚”が急増しているので、アイドルにウルサイ僕は避けては通れないと感じた。

 最近のニュースなら、近藤サト(アイドルじゃないけど)や広末涼子の妊娠が発覚。しかも最新情報によれば、元朝娘。の市井紗耶香もできちゃった婚をするそうだ。元ムスメの石黒彩も、ホントはできちゃった婚だったし、ついにアイドル界は狂いはじめた。こんなことは、10年前にはそうなかった。いや、10年前なら妊娠して結婚する人より中絶も多分にあった。ところが、今は「中絶するくらいなら産む」方を選択するカップルが急増中である。これは完全にアメリカの傾向に近い。
 アメリカでは宗教的な問題で中絶を否定する家系があるが、実は州法によって中絶したくともできない人たちもいる。そのため産むほかに選択方法がないのだが、産んだ後が一番の論点となる。なぜなら、自立できていない10代の女性が大きなパーセンテージを占めているからだ。
 自立できる可能性がある場合、子供の父親と結婚すればいい。ところが、たまたま“できちゃった”人は、特に結婚したいわけでもなく、シングルマザーになる方法を選ぶ。最悪なのは、子供を養うだけの精神的、経済的、技術的な面が一般的基準に満たしていないと判断された場合だ。子供は出産後、孤児院に引き取られるか、里子(or養子)に出される。僕がアメリカに住んでいたとき、数名の女友達が結婚をすることなく、シングルマザーとして子供を育てていた。それを考えると、頼れる相手がいる分、できちゃった婚は産まれてくる子供にとってもいい選択だと思う。

 ところが、FAnetの調査によれば、調査対象となった人の3人に1人が“できちゃった婚”に反対だと言っている(統計は10〜20代、30〜40代に分けて採られたようだが、共に38%、34%が反対している)。
 ところが、2000年の出生率のうち26.3%は“できちゃった婚”夫婦の子供である(内、未成年者の“できちゃった出産率が81%らしい)。つまり、結婚する4カップルのうち1カップルは“できちゃった婚”なのだ。少子化が進む我が国を支えているのは、反対派が嫌う“できちゃった婚”夫婦であり、反対派は将来、そんな子供たちの税金で暮らす。否定してばかりはいられないはずだ。
 計画性がないと言われる所以は未成年者の妊娠にあるわけで、アメリカの場合、全体の55%が離婚し、10代で結婚した夫婦の80%は離婚するというデータがある。まぁ、結婚とは妥協の連続だから、子供をこしらえるより難しいのは確か。ただ、産まれてくるすべての子供は尊い。

 ここまで書いて、1つ提案がある。この“できちゃった婚”という響きがイメージを悪くしている。子供は世界の宝なんだから、宿ったこと、産まれてくることを賛美すべき。よって、明日からは“授かった婚”に統一すべきだ、と宣言したい。

Posted by DODGE at 2004年03月03日 17:51 in 2004.1〜4月