2004年02月25日

次期天女系トップアイドルは、井上和香にケッテー!

今日のオススメ曲「Napalm DeathのMentally murdered」

 許せない! 初代「きれいなお姉さん」こと水野真紀ちゃんが結婚とは……。断じて反対。幸せを祈ってあげたい反面、悔しい気持ちもどこかにある。問題なのは、結婚相手が自民党の代議士・後藤田正純衆議院議員だからだ。
 その昔、人生の機微をあらわした教訓で「ウソは泥棒のはじまり」というのがあったが、現在では「ウソは政治家のはじまり」と皮肉タップリで言葉にすり替えられている。言語は生き物だ。現代風にアレンジされるのは悪くないが、黒いイメージと自己チュー的思考の低さから、嘘つき呼ばわりされても仕方のない政治家も多い。
 そして最悪なのは、後藤田議員が俗に言う2世議員であること。2代目社長ならわかるが、2世議員だけは我慢できない。親の七光りで代議士になるほど哀れなものはない。また、そんなヤツに投票する連中の心理も読めないし、理解したくもない。
 結論を言うと、そんな人間と結婚を決意した水野真紀も、それくらいの人間だったのかと。やり切れない感情が溢れる。

 さて、真紀ちゃんが去ったあと、誰があの天女系トップスターの座に座るのかと考えてみたが、今のところ井上和香くらいしか思いつかない。
 “天女系”とは、日本古代から受け継がれ和風な赴きに加え、羽衣が似合いそうな豊満な艶やかさ、フェロモン分泌率の高さ、包み込まれそうな優しさを備えた女性の総称である。たとえば、美人ではあるが、長谷川京子はアニメ系、藤原紀香は痴女系、藤あや子やウォーター系であり、間違っても天女系の括りには入れたくない。
 天女系フェロモンとは、大地の香りであり、森林浴をしているような懐かしく、広く、落ちつく類のものであって、すなわち母の香りのことでもある。では天女系を好む男性はマザコン傾向にあるのかといえば、そうともいえない。この錆びきった現代社会の中で、オトコたちは疲れ切っている。どこか自分の肉体、そして心を寄り添えられる場所を必要としている。ストレスを発散させる方法として多種多様なグッズが溢れているが、見ているだけで満足できる癒し系美人、これこそが現代における天女系の所以だ。ゆえに、天女系がすべてマザコンであるとは言いがたい。

 数年前に突如として湧き出た“癒し系”という表現は、井川遙の出現からはじまっている。2000年、彼女がデビュー写真集を出版した後、世間では癒し系アイテムや癒し系音楽など、いろんなジャンルでこの言葉が用いられた。誰が最初に“癒し系”と言いはじめたのかは知らないが、これほど素晴らしいネーミングはなかなか出てこない。天才だ。
 今までのアイドル(グラビアアイドルも含む)は、対象である男性に刺激的で直感的、なかには攻撃的にまで見て取れる視線でフェロモンを出していた。要するに、性的に訴える部分が大半を占めた。露出度の高い水着の写真は断然人気が高い。ところが、癒し系グラビアには水着の写真があるものの、直接的なフェロモンは少なく、一方でピュア(純粋)でイノセント(無実)なイメージが、男性を「“安心”=癒し」の境地へ招き入れた。これが天女系である。
 宮沢りえのデビュー・ヌード写真集「Santa Fe」も直接的なエロティシズムは発散しておらず、人情的に温まめられる輝きさえ放出していた。あれも天女系の適例といえる。

 井川遙と井上和香には共通していることが多い。第一に、ふくよなかボディーラインを挙げてみたい。現来「アイドルは細くなくてはならない」 という間違った概念が通っている。それを見た一般女性が「自分も細くなれば、あんな風にキレイになれる」と錯覚を起こしている。ところが、男性は基本的に多少ポッチャリしている女性の方を好む。どうして今まで井川や井上のような、イヤラしい意味ではなく肉付きのよいという意味で豊満でやさしく、安心感を与えてくれるようなイメージのアイドルが出現しなかったのかが不思議である。
 井川と井上の類似点は、ぼってりとした唇、そして豊かな胸にもある。唇は女性器を象徴すること多く、「潤った唇ほどセクシーなものはない」という者もいる。胸は女性の象徴であるが、心理学的には母性への依存を意味する。
 また彼女たちの身長も意味深い。井川は167cm、井上が165cmと共に長身。たとえば、彼女たちがミニモニ。のように身長150cm以下の女の子だった場合、癒されるイメージからは遠く、逆に活発な少女のイメージが付きまとい、安心感や癒しのフェロモンは感じられないだろう。つまり、井川、井上が長身なのも、男性たちを引きつけるファクターの1つになっていたのだ。
 天女系=癒し系美女からは母性的な安心感を有するフェロモンが出ていると考えていい。さやしさに包まれてストレスを軽減したいと感じる平成男子にはもっとも適した女性像であって、なるほど井上和香の人気が高いはずだ。

Posted by DODGE at 2004年02月25日 13:28 in 2004.1〜4月