2004年02月05日

鳥インフルエンザにみるKHVへの疑い

今日のオススメ曲「Dimmu BorgirのNocturnal Fear」

 アジアを中心に世界的規模で広がっている鳥インフルエンザ(以下:バードフルー)は、まさに生物兵器に近い怖さがある。まったく聞いたことのない名前のウイルスが日本に出現してまだ差ほど経過していない。それにも係わらず、今では地球規模で大騒動になっている。最近ではSARSがアジアを揺るがしたが、今度はバードフルーだ。牛肉も食べられない、鶏肉もダメ。残すは「豚肉だけになった」と言っていたら、「今は魚も危ないよね」と知人が言っていた。
 昨年はマグロは水銀を蓄積しやすいから、妊婦さんは食べない方がいいと報道された。身近なところでは、霞ヶ浦のコイがKHVに犯された。「やっぱり現段階で安全なのは豚だけなのか」とネガティブになってしまう。

 バードフルーも何が原因で出現したのかハッキリしないし、鳥全体に感染するのかもわかっていない。ペットの小鳥はどうか。輸入される小鳥もいるわけで、全頭検査なんてやってないだろうから、まだまだ日本でバードフルーが拡散する恐れがある。
 日本国内では79年ぶりに発生したらしい。大体、79年前の日本の衛生事情を考えると、酷いもんだっただろう。たとえば、タイ、中国などバードフルーが広がっている国のニワトリの養殖場の映像は、結構キツかった。「あんな不衛生な場所で育ててるんだぁ」と思うと、バードフルーに感染しても全量処分しない限り撲滅は免れないだろう。

 そして、ついにベトナムで人から人への感染の疑いも初めて出てきた。当初「鳥から人間へは感染しない」と謳われていたが、異変によってウイルスが変貌するのだとすると、今後多くの人が感染し、死亡するケースも出るはず。 BSEは人に感染しないと言われているが、そうもどうだか……。
 またKHVもコイ以外の魚類には感染しない、人間にも感染しないと伝えられているが、もうこの世に「絶対」というのはありえない。KHVが人間に感染して、死を招く可能性もないとは言い切れない。養殖ゴイの全量処分にしても、逃げ出しているコイやネイティブ化した霞コイの回収と駆除は到底無理である。本当にKHVを霞ヶ浦から消滅させたいのであれば、徹底的にコイを捕まえて駆除しなくてはKHVの遺伝子は霞ヶ浦に残存する。それでもまだ人間への感染の恐れが、消えたとも言いがたい。

Posted by DODGE at 2004年02月05日 17:52 in 2004.1〜4月