2004年01月15日

日本の法律に思うこと

Date: 2003-07-18 (Fri)

今日のオススメ曲「レッド・ツッペリンで移民の歌」

  長い間、この活字バーリ・トゥードのコーナーを更新していなかった。ここ最近ゴタゴタとしたことが多く、アップできなかったのが理由。毎週1回は書けるよう努力していきたい。
 さて、最近はマット界の動きが目まぐるしい。1つのビッグマッチが終われば、すぐに次があり、それが終われば、また次ぎと、昔は1つのビッグマッチを酒の肴に1ヶ月は話ができたのだが、今では2週間前にあった興行などもう忘れてしまっている。よって、格闘技系のネタは多すぎて困るので、今回はやめた。
 「ということは、アイドル・ネタか!?」と思われる人もいるだろうが、低年齢化が進む我が国のアイドル界は犯罪と表裏一体な感じで非常に書きづらい。根元は、渋谷幼女監禁事件と新潟の女性逮捕監禁致傷事件の上告判決が言い渡された部分にある。
 
 渋谷の監禁事件は氷山の一角のような気がしてならない。夏休みを問わず小〜高校生でゴッタ返している渋谷は無法地帯だ。「手軽にナンパするなら渋谷」と言われるほど、渋谷にいる女の子の“ナンパされ率”は高い。普通に話かけるだけではほとんど付いてこないのだが、「オイシイ物でも食べながら話さない」などといえば、経済的に余裕のない小中学生はポンポンついてくる。それを逆手に取ったメソッドで、今回の渋谷事件は勃発した。
 保護された女の子の中には「付いていった私も悪い」と自ら反省している子もいるように、実際にはついていくのも自由だが、リスクを伴っていることはわかっていた。
 軽い食事程度のナンパから、衰弱死寸前にまで追い込まれる拉致目的のナンパもある。夏休みはナンパ師にとってベストシーズンと言っても過言ではない。ナンパをするなとは言わないが、事件として明るみに出るヘタを打つのはやめてほしい。でないと、私も心おきなくアイドル・ネタが書けなくなる。「あいつも、そのうち犯罪に……」と、ん?すでに思われているのか!?
 
 渋谷問題も大きいが、新潟拉致監禁事件では憲法の甘さが目立った。今回は微罪である万引を付け足して併合罪の適用。最高裁は懲役11年の東京高裁判決を破棄し、懲役14年の新潟地裁の判決を支持する判決を言い渡した。1審と2審で併合罪を適用した場合の量刑が分かれ、争点になった。最高裁は初めて併合罪の適用判断を示した。
 併合罪にしたのは、法律が想定していなかった時間と状態におよび規定された処罰では軽すぎるという国民感情にそぐわないという部分からの決定だった。
 
 この事件自体は、9歳の女の子が9年2ヶ月におよび監禁・虐待にあったというもの。にもかかわらず、逮捕監禁致傷罪で起訴したなら、最高で懲役が10年というバカげたものだった。もし監禁が15年くらいにおよぶものだったら、犯罪を犯した者に方が少ない年数で懲役になる。どう考えても普通ではない。
 判決の流れとしては、被告が万引きをした事実を加え併合罪にしたが、万引きは重くとも懲役は1年だ。それが最終的に14年の判決になったとして、このギャップを唱える者もいる。
 軽微な罪を併合し意図的に刑罰を重くすることが増加すれば、人権侵害の懸念も含む問題になる。つまり、法律が加害者の味方をしていると言えなくもない。
 
 それで調べてみたら、この法律自体は1907年に制定されたのだという。100年前に作られた法律で平成の乱世を正そうとする考え方がズレている。
 
 加えて思うのは少年法の改正だ。子供たちの人権だのと訴える連中が多いが、目を覚ませ。世の中の流れに沿った法律が必要であり、法律も経済や社会が成長するのと同時に進化すべきだ。
 その後にくるのが、刑務所問題だろう。極刑の強化の見直しもしなくてはならない。もちろんスローな裁判のシステムも。

Posted by DODGE at 2004年01月15日 18:38 in 2003.5〜8月