2004年01月15日

男女共同参画白書

Date: 2003-06-16 (Mon)

今日のオススメ曲「Interview with the Vampireのサウンドトラック」

  先日、会社から帰宅中の電車のなかで、2名の男性が話していた。私の目の前に座っていたため、聞きたくなくとも彼らの会話が耳に入ってしまった。内容は、女性社員を採用するか否かについてだった。
 「女は入社しても、すぐに辞める」や「仕事の覚えが悪い」、「オレたちにできても、女にできない仕事もある」などと繰り返していた。男性は40〜50歳代だったと思う。
 
 新聞に目を通していたら、「2003年度版『男女共同参画白書』が決定した」という記事があった。男女間にある雇用問題やその他の生活条件面など多くの項目からなり、国別調査結果なども一部掲載されていた。
 世界的に見ると、日本の場合、女性が社会に出ている比率は低い。それは予想の範疇であったが、問題は日本には女性が社会に出やすい環境があるのか、がポイントである。
 
 大学を卒業し就職した女の子が2〜3年で会社を辞めてしまうケースは多いが、古い。特に、都市部の平均結婚希望年齢は過去10年で5歳は上がっている。現在28〜29歳が結婚適正年齢だとも言われている。就職し自ら給料を稼ぐようになり、28歳くらいになると遊びの方法もわかってくる。ただし“三十路”前には結婚したいというワガママもあり、28〜29歳が適正と女性は囁いている。ただし、女性が働きやすい環境が社会にあれば、30歳代に入ろうが、結婚していようが、子供がいようが仕事を続けたいと望む女性は多い。
 
 では働きやすい環境とは何か。一番のネックは、子育てだという。産休、育児休暇を取った後に同じ会社、部署、職種などに戻れた女性は1割りほど。産婦人科女医が産休・育児休暇を取ったとしても、3割りしかもとの仕事に戻れれていない。
 自分の子供は自分で育てたい思う反面、託児所や保育所の数が少ない。アメリカでは会社内に託児所があるケースも多い。
 男尊女卑まではいかないとしても、男は外で働き、女は家庭を守るという考え方もある。都市部において、そのような考え方は薄れてきた。これが正当な生活論として、家事は女性がするとしても、子育ては男女平等におこなわなければ話が合わない。
 女性が働きやすい理想の環境とはどういうスタイルなのだろうか。アメリカ的なものなのか。ただ、女性が社会に多く出ている国の離婚率は高いのも事実である。

Posted by DODGE at 2004年01月15日 18:37 in 2003.5〜8月