2004年01月15日

PRIDE26、フライvsコールマン決定

Date: 2003-05-09 (Fri)

今日のオススメ曲「ピンク・レディーのマンデー・モナリザ・クラブ」

 6月8日に開催されるPRIDE26の追加対戦カード、ドン・フライvsマーク・コールマン戦が発表となった。現時点では藤田和之vsエメリヤーエンコ・ヒョードル戦、ニーノ・シェンブリvs浜中和宏戦と合わせて、3マッチが組まれている。
 このカードは、往年のUFC頂上決戦の再現であることはマニアな人ならすぐにわかる。'96年7月12日のUFC10で相まみえて以来の遭遇だけに、7年ぶりの対戦となる。同大会ではコールマンがフライからTKO勝ちを収めた。
 
 UFC創世記は異種格闘技戦の雰囲気を持っていたが、次第にグランドでの攻防が主流と成りつつあった。そこに現れたのがフライだった。フライはオールランドをこなす選手としてUFCに登場する。優勝すること数回。アマレスベースのコールマンと相まみえたのは、UFC10の決勝戦だった。グランドでは一利あるはずのコールマンであったが、寝技に持ち込むことなく、たえず打撃を喰らわした。その結果TKOを勝ち取る。
 その後、フライは新日本プロレスに参戦するプロレスラーに転身し、コールマンはPRIDEで高田延彦と対戦するために来日した。前述したが、以来、両者は7年間相まみえることなく今日にいたっている。
 
 どちらも素晴らしいレスリング技術を備えたファイター、バーリ・トゥーダーであるが、総合格闘家としてはピークを過ぎた選手でもある。コールマンが38歳、フライが37歳。新陳代謝が激しい総合系のリングでは、次々に新しく若い選手が登場する。技術やパワーがあったとしても、体力の減退には勝てない世界なのだ。
 ところが、この2名が今、再戦する意味は大きい。主催のDSEは現在、アメリカのPPVでPRIDEを放映しているため、アメリカ人が好むであろうマッチメークは大会成功へのカギなのだ。会場での興行収入は、今や収益全体の1部分でしかなくなった。昨夏に国立競技場で開催されたDynamite!のPPVは国内だけで10万件を突破し、高田引退の舞台となったPRIDE23は8万件の視聴者を得ていた。現在は国外のPPV放送も加わったため、アメリカ向けのカードは必要不可欠なのだ。
 また、ここ数年の間に総合系ファンとなった者は、総合格闘技の源流を作ったファイターの試合を見るべきでもある。彼らのファイトスタイルが、現在のそれとどう異なるのか、男気溢れるフライのど根性、コールマンのパワー一点張りの激突は、PRIDE26のメインに相当する。
 プロ選手として闘う両者の姿を見て、プロ意識に欠ける若手が何を感じ取るのかも見所の1つと数えたい。
 
 藤田vsヒョードル戦は、一方的にヒョードルが殴りつけて終わりそうな雰囲気がある。ゆへに、イチオシは、フライvsコールマン戦だ。

Posted by DODGE at 2004年01月15日 18:27 in 2003.5〜8月