2004年01月07日

高田、お前も男だ!

Date: 2002-11-29 (Fri)

今回のオススメ曲「キング・クリムゾンでエピタフ」

 もう、PRIDE23のことをあそこまで書いたら、自分を押さえきれなくなってきた!あの日以来、ボクの頭の中ではUWFのテーマがズーーーッと渦を巻いている。どうしていいのか、わからりません。ビデオは毎日見てます。全部見ると5時間強あるので、まぁ、いらないことろは早送りで……。

  しょうがない、高田vs田村戦について書きますかッ!?
 誰もが言うだろうけど、ボクもこの一戦が決定したときは驚嘆した。高田延彦が「(リングに)忘れ物を取りに行く」と発言して以来、いろんな選手を思い浮かべた。最初はオーちゃんこと、小川直也だと思っていたが、今の流れからすると吉田秀彦しかないと思った。引退試合に華を添えるわけだから、興行の目玉となる大一番でなくてはならない。ところが、高田は田村潔司を選ぶことで、そこに再びU.W.F.伝説を蘇らせてくれた。
 
 でも、試合結果については、まったく想像ができなかった。“できなかった”というより、“想像しない”よう努力した。「試合まで待とう。あの2人にドラマの行方は任せた」としたわけだ。
 いざ第7試合が終わって、場内が暗転すると、恋をしたときのように胸が詰まって苦しかった。
 Flame of Mind(田村選手の入場曲)が鳴り響いた瞬間に、涙が出そうになった。横にウチの奥さんが一緒に試合を見ていたので必死にガマンしたが、涙が出ても当然の状況だ。ここで涙が出ないヤツは、プロレスファンとして失格!
 
 2人は、ボクの「青春の1ページ」であるU.W.F.インターの看板選手だった。高田が引退することで、ボクの中にあるU.W.F.は終焉する。U.W.F.魂を受け継ぐ選手はいれど、「平成の格闘王」であり「最強」のシンボルは消え去る。だから、そんな試合結果なんて想像したくなかった。
 
 高田最強伝説には、何度も振り回された。武藤敬司に足4字固めで負けたとき、最近ではミルコ・クロコップとやったとき、ボクは「高田はダメだ!」と言い放った。今思えば、新日本のトップレスラーだった武藤にケンカを売った事実、ミルコがプロレスラー・キラーと言われたとき、一番に手を上げて対戦表明をした事実。「最強」を証明するために、高田はプロレスラーとして邁進していた。その他、ホイス・グレイシー、マーク・コールマン、マーク・ケアー、イゴール・ボブチャンチンなどとも対戦している。スゴい相手ばかりだ。そういえば高田は、U.W.F.インター時代、世界の強豪に「いつでも挑戦してください」と言っている。
 
 高田vs田村戦が終了したとき、高田は田村にこう語りかけた。「よくこの試合を引き受けてくれた。オマエは男だ」。
 高田さん、ボクから見れば、あなたはずっと男でした。
 それから、この試合を受けた田村さん、どんな敵にも立ち向かうその姿勢、チャレンジ精神は、確実にUの真意です。

Posted by DODGE at 2004年01月07日 14:48 in 2002.11〜12月