2003年12月16日

記憶に残る興行

Date: 2002-11-29 (Fri)

今回のオススメ曲「オリビア・ニュートン・ジョーンでそよ風の誘惑」

 今年はまだ終わっていないが、この1年、プロレス・格闘技界ではビッグマッチが続出した。
 新日本プロレスは設立30周年記念興行を初夏に東京ドームで開催すると、真夏にはU.F.O.主催のLEGEND(東京ドーム)、K-1主催のDynamaite!(国立競技場)、新日本主催の武道館興行、全日本プロレス主催の2夜連続武道館興行、Deep2001(有明コロシアム)。その後、興奮冷め止まぬ初秋にはPRIDE22(レインボーホール)、新日本の東京ドーム興行と繋がった。また、K-1はさいたまアリーナで、全日主催のWRESTLE-1は横浜アリーナで開催され、そして11月17日、晩秋の東京ドームではPRIDE23が開催された。今後、12月にはK-1GP2002が東京ドーム、PRIDE24がマリンメッセ福岡、イノキ・ボンバイエがさいたまアリーナで開催される。これらが意味するのは、都市型ビッグマッチ興行が盛んに開催されていることだ。

  ここに挙げた興行の中で関東圏にない会場は、名古屋レインボーホールとマリンメッセ福岡で、他の会場は都心から1時間内でアクセスが可能。プロレスというものは興行会社であり、地方を巡業する。TV放送されていない地域や娯楽の少ない小さな町に出向いて試合を見せてきた自負がある。現在、TV放送が週1回のペースで行われているのは、新日本プロレスとノアだけだ。
 
 この民放放送枠というのは、非常に重要なカギを握っている。なぜなら、TV放送のある団体は、TV局からの放送権の収入があると同時に全国的に知名度を向上させられる。しかし現在では、関東圏を中心に大会場でビッグマッチを組むK-1やPRIDEに人気が傾いているのは、CSのペイ・パー・ビューがあるからである。
 確かに、K−1やPRIDEは民放放送もあるが、放送は試合の数日後であり編集済みのVTRを流すだけ。しかし、PPVは生放送という特権があり、たった2000円弱のお金ですべてを見ることが出きる。
 
 ボクは、特にPRIDEに代表される総合格闘技系の試合を会場で見ることがほとんどない。理由は簡単。寝技になったら、選手が何をやっているのかまったく見えないから。「じゃぁ、リングサイドに座ればある程度近くだし、見えるんじゃないの?」と言われるが、それでも受け入れられない部分が2つある。
 1つは、選手がこっちを向いて寝技をすれば見えるが、あっちを向いて攻防すると、やっぱり見えない。技を決めている決定的瞬間が見えないのなら、前列に座った意味も半減する。
 もう1つの理由は、リングを見上げる姿勢で試合を見ること。ボク的にベストポジションのシートは、リング全体が視野に入って見下ろせるところがいい。ここなら選手の息づかいが聞こえる距離だし、技が見えないほど遠くもない。ただし、このシートはプロレス会場の方がよりイイ。リング全体を使って試合してくれるので見栄えがイイ(総合だと膠着するしね)。
 
 ということで、ボクはPRIDE系といわれる総合格闘技の試合は、PPVで見ることにしている。
 ただし、11月17日に東京ドームで開催されたPRIDE23だけは大会場でしかも総合格闘技の試合であっても、会場で見るべきだと感じた。それは、この大会が記憶に残る興行だったからである(PRIDE23については、次回触れたい)。
 
 さて、みなさんはバス釣りの大会を会場で見たことがあるだろうか?バス釣り大会の楽しみ方は、ウエイインから表彰までを1つの流れとしてその場の空気を味わうものだと思っている。
 もっとも味わいたいのは、FLWやバスマスターズ・クラシックだが、国内でこれに近い雰囲気を出しているのは、Basser オールスター・クラシックであろう。豪華メンバーが集結して競う大会だけに注目度も高い。今年のオールスターはもう終わったので来年までないが、基本的にオールスターのウエイインは、W.B.S.のそれを継承している(というか、W.B.S.方式)。
 今では釣りビジョンがあるおかげで、CSではあるが、バス釣り番組をたくさん見られるようになった。それでもバス釣り大会のウエイインだけは、会場で見るのが一番臨場感がある。
 12月8日、W.B.S.は2002-2003年度トレイルを霞ヶ浦でスタートする。今シーズンの全貌を占うための重要な第1戦だ。まだバス釣り大会のウエイインを体感したことのない人は、このチャンスを逃すべきではない。

Posted by DODGE at 2003年12月16日 22:04 in 2002.11〜12月