2003年12月16日

トルシエの功績

Date: 2002-06-20 (Thu)

今日のオススメ曲「近藤真彦のハイティーンブギ」

  サッカー・ワールドカップが開催される以前の下馬評で、日本と韓国が「決勝トーナメントに残る」ことを予測した人が実際どれだけいただろう。日本代表のカードが決定すると、仕切に1勝2敗だとか、ネガティブな勝敗予想をよく耳にした。8割はいかないにしても、日本が決勝に残るだろうと“本気”で思っていた人は5割に充たないだろう。中には、日本の勝敗に関心さえ抱いていない人もいた。
 もっとも、こうなることは開催が決まったときからわかっていた。「自分たちで勝ち進んで大会に出られないから、開催国になりたいんでしょ?」と言われたとしても、それは少なからず当たっている。

 しかし実際に大会がはじまると、ベルギー戦では引き分けたものの、勝敗を超越したエネルギーを放出させて、日本代表は闘った。そして2試合で勝利を上げた。
 この業績の半分は選手自身にあるが、半分はトルシエ監督にある。若い選手を起用し、オリンピック世代の選手の育成、監督自身が「自分色に染まった選手を育てる」という意欲が伝わってきた4年間だった。

 現在の日本代表と昔(アメリカ大会予選当時)の代表との間で異なる部分は、精神的な強さにある。技術的な飛躍も確かにあるが、集中力の高さは比べものにならない。
 スタジアムの熱狂は、ブラウン管を通じて日本全土の人を振るい上がらせた。涙を流して喜んだのは、試合に勝ったことだけではなく、彼らの精神的強さが伝わったからだ。

 そんな調子のよかった日本代表も、世界トップ16の1チームとなったトルコにはおよばなかった。勝敗は別として、正面から真っ向勝負に出るから、そこに色気があった。この展開でなければ、日本代表・トルシエ監督が作り上げてきた意義を見いだせない。
 だから、最後の試合で見せた攻めは、玉砕戦法ではない。弱いチームが強いチームの胸を借りてやる試合でもなく、「あくまでも互角」ということを前提に臨んでいた。どんなに防がれ、どんなに攻められても、あの日本代表から生命感が絶えることは最後までなかった。それは、韓国vsイタリア戦でもいえることだ。

 同大会をとおして、アジアの小国、サッカー後進国といわれた日本と韓国は、熱さを証明した。

 あの日本の敗戦のあと、ふっと感じたことがある。「日本のバス釣りアングラーは、日本代表のように、最後まで諦めず自由に楽しめるフィールドを勝ち取る努力をしているのか!?」と。「真っ向勝負しているのか!?」と。勝ち取るためにできること、一般アングラーができることは少ないが、熱意を伝えることくらいはできる。当サイトTOP NEWS欄に「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例要綱案に対する意見・情報の募集」のニュースを入れた。これは個人の意見を聞いてもらえる数少ないチャンスなだけに、ぜひともバス釣り、バスの保護、みなさんの熱さを伝え、もう1度バス釣りLOVEを復活させたい。

Posted by DODGE at 2003年12月16日 21:21 in 2002.6〜10月