Date: 2002-06-01 (Sat)
今日のオススメ曲「映画「酒とバラの日々」より酒とバラの日々」
先日、ゼロワン初の巡業が後楽園ホールで最終戦を迎えた。ホントは行きたかったが、仕事の都合で行けなかった。が、雑誌やテレビからの情報によると、最高にイイ興行だったという。
ゼロワンは、昨年に旗揚げして以来、ケーブルテレビで中継されている試合は全部見たし、実際に後楽園ホールで2度見ているが、今もっとも旬の団体だ。
まず何がスゴイかというと、忘れかけていたあの「金曜7時の興奮」がここにはある。アントン対外国人選手、アントン対異種格闘技といったように、ドキドキする内容が「昭和のプロレス」にはあった。あの昭和のプロレスが、今ゼロワンのリングで蘇っているのだ。
この後楽園ホール大会でボクが注目したい試合は、坂田亘+横井宏考vs佐藤耕平+崔リョウジ戦だ。坂田と横井は元リングス・ジャパン出身、佐藤は元シュートのチャンピオン、崔はゴルドーの弟子である。佐藤と崔は、ゼロワン所属で現在はプロレスラーだが、このカード、どう見たってスムーズに進むワケがない。噛み合わないようで噛み合った試合。ギコチないが殺気に満ちた試合であったに違いない。
さらに注目したいのは横田。彼はデビューしたのが昨年の8月で、未だ黒星がない。柔道ベースのバックグラウンドを持つというが、打撃もかなりイイ。そして崔もイイ。彼の負けん気はゼロワン筆頭と断言できる。ボクの大好きな大谷晋二郎も熱いが、また別の意味で崔も熱い。
このようなスタイル、レガースを足に巻き蹴りとグランド主体のレスリングは、旧UWFにまでさかのぼる。ルールがしっかりとしていなかった時代のUWFは、ある意味無法地帯であり、一試合一試合に発見があった。このタッグ戦にもそのときと同じような無法地帯的な怖さがあり、試合をした本人たちは観客以上に発見が多かっただろう。
「勝負は勝たなくては意味がない」というが、この試合の内容を見れば、勝敗を関係なしに没頭できたと思う。試合は元リングス勢が勝ったのが、負けたゼロワン組は得るものが多かったハズ。次回元リングスとあたる機会があるなら、プロレスの奥深さを彼らに見せてほしい。