2004年01月14日

中西学はプロレスラー最強伝説を樹立せよ

Date: 2003-04-19 (Sat)

今回のオススメ曲「ピンク・レディーのカルメン77」

 総合格闘技イベント・PRIDEを主催するDSEの社長・森下直人が自殺で他界し、残された者でPRIDEを運営していく方針が公式発表された。注目はPRIDE23で引退した高田延彦が統括本部長に任命されたことだろう。彼がプロデュースする最初のマッチメイク、それはPRIDE26 REBORN(6月8日・横浜アリーナ)で行われる藤田和之vsエメリヤーエンコ・ヒョードルである。

 現在、日本人の総合系ファイターは増加中だ。元リングス勢、パンクラス勢、シュート勢、フリーの選手も含めると、プロ格闘界の中ではもっとも頭数が揃っている。しかしこの選手層の中でヘビー級に属する者は少ない。身長が比較的低い日本人勢は、ミドル級までの階級で活躍しているのが現状。そういった意味で、藤田や高山善廣は貴重な存在だ。
 藤田はミルコ・クロコップに連敗したこともあり、ファンの記憶から藤田のファイトスタイル自体も消えようとしているが、彼は数々のドラマを生んできた。今回は、現PRIDEヘビー級王者のヒョードルとの対戦。北のラストエンペラーと野獣が相まみえる。
 
 だが注目したいのは、5月2日に東京ドームで開催される新日本プロレスの興行の方である。藤田はこの日、野人こと中西学とバーリトゥード対決を果たす。
 藤田は元々、新日本のプロレスラーだったわけで、その時代、彼が中西に勝ったことはない。藤田も日本トップレベルのレスリング・バックボーンを持つが、中西はバルセロナ・オリンピックにレスリング代表で出場し、藤田のそれより輝かしい経歴を持つ。
 今、藤田は総合系の練習を積み、1年間に1 or 2度の試合をこなすのみ。一方で中西はプロレスラーとして巡業をこなし、年間120〜150試合している。今回は特例として1ヶ月間地方廻りを休み、バーリトゥードの練習をしているそうだ。
 
 私が言いたいのは、中西は藤田にこのルールで勝って、藤田の鼻をあかしてやってほしいということ。
 プロレスでは鍛えた身体の部分にあえて攻撃をぶち込み、避けずに真っ正面から受けるのが美学とされている。相手の急所を狙うことは恥ずかしい好意なのだ。
 逆に総合格闘技では、相手の急所を攻める。ギブアップさせることが先決であり、顔面パンチは当たり前の世界だ。だから藤田は「総合をやっているヤツの方が強い」と豪語する。
 そんなヤツは、成敗しなければならない。プロレスラー最強伝説を保つために、中西は絶対に勝たなくてはならない。勝って、「ヒョードル戦は俺が代わりにやってやる」くらい宣言してもいいほどだ。
 アンチ藤田派として、「野人・中西:担いで、担いでアルゼンチン」の登りでも持って、新日本の5.2大会に乗り込んでやりたい気分である。
 5.2および、6.8の興行を見逃すな。

Posted by DODGE at 2004年01月14日 18:28 in 2003.1〜4月