US OPEN 参戦記(続き)
                                                 
【プラクティス】
 ホテルから車で約1時間、50〜60マイル程度の速度で砂漠地帯を走り、レイクミードのスタート地点、カラベルベイ(でしたっけ?)に到着する。アメリカではそう遠い距離ではないが、80〜100キロ程度の距離は有る。しかもこの距離でも私達が宿泊したオフィシャルホテルがミードから一番近いそうだ。当然プラクティスに同船させて貰うなら、移動も含めてのお願いになる。ご参考までに、私の場合はバスボートと車にかかるガソリン代を折半すると言う形を取らせて頂いたが、大会当日も含めて全員のトーナメンターがその方法で納得して下さった。もちろん不快な様子も無く、妥当なのかな?と言う感じである。
 さて肝心のプラクティスだが、キャロルとその友人(もちろん女性)は誠に豪快な女性である。釣りが始まるとちょっとばかり真剣な私をよそに、「女だけ3人のボートなんて過去に見た事が無いよ!」
「しかも皆、おばさんだぁ〜…グアハハ…」と言った具合である。ストレージからタックルを出すのかと思いきや、梅酒を漬け込むような大きなビンを出して、「ピクルス美味しいよ!食べる?」と差し出された。バスボートの上でビンを抱えて手づかみでポリポリ食べる…次はピーナツ…アメリカってホント、何から何まで豪快だ。釣りの方はと言うと、これが又ちょっと違う。私はトーナメンターでは無いから、ベイトタックルだけ5本、彼女達はドロップショット用のスピニングタックルのみである。もちろん狙いたい場所も違うが、トーナメントでも無ければこのスタイルの釣りを見るチャンスが無い私には、これも勉強である。彼女達の狙うスポットとテクニックをじっくりと拝見させて頂いた。スピナーベイトを結んだ私に魚がヒットした。が、全くの外道…・キャロルが「ユミコ、サンキュー!その魚が釣れる所にはバスが居ないんだよねぇ〜、さて、移動、移動」と場所を変える。
岬の先端の急深なブレイクライン沿いにボートポジションを取った。じっくりと狙うドロップショットのキャロル達は数本のナイスなバスをキャッチしたが…・・私は全くダメ!釣りのテンポが違い過ぎるのだが、試合当日にペアーを組む相手次第では、これと同じ釣りをする可能性も大だ。何とか方法を見つけないと…といろいろと模索はしたのだが。全く、アウト!
 

 

 

 

 

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