滋賀県フィッシングボート協同組合 主催
第2回シンポジュウム
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 5月18日、滋賀県フィッシングボート協同組合の主催する「第2回シンポジュウム『今:琵琶湖の現状を話し合う』」が、ホテル琵琶湖プラザで開催された。
 現在までにもブラックバスをはじめとした外来魚に関して意見を述べる場は持たれてきたが、いわゆる賛成派と否定派、双方の意見が一度に交わされる場はけっして多いとはいえなかった。今回のシンポジウムにおいて特筆すべき点は、バスを観光資源として有効利用している人々、琵琶湖で職漁を営む人々、そして琵琶湖の水産資源を管理する行政の代表が同じテーブルについたという点である。
 つまり、今回のシンポジウムはバスを認める、認めないということではなく、さまざまな立場にある人々が意見を交換する場であったといえるだろう。「対立や批判をすることなく、双方の意見を尊重して解決してくいために、シンポジウムを開催します」と同シンポジウムの進行役、そしてコメンテーターを務めた同協同組合専務理事の樋上佳秀さんはいう。
 
最初に、今回のシンポジウムでディスカッションされた内容と、コメンテーターおよびパネリストとして参加した人たちを紹介しよう。

 
「外来魚について、行政の方針説明」
滋賀県農政水産部水産課 水産振興担当 主幹の藤原光一さん

「漁業者の現状と漁業者から見た釣り人について」
滋賀県漁連青年部会長 戸田直弘さんと副会長の鵜飼広之さん

「今後の琵琶湖について」
琵琶湖フィッシングボート協同組合 理事長 寺田京二さん

「霞ヶ浦・北浦の現状について」
霞ヶ浦・北浦湖面利用調整委員 副会長 村田基さん

「今後の組合活動:なぜリリース禁止にするのか」
滋賀県フィッシングボート協同組合 専務理事 樋上佳秀さん

 この他、アメリカからはカーネル大学 自然科学教授 水産博士で41年にわたってラージマウス・スモールマウスバスについて専門研究しているデイビッド・グリーン博士もオブザーバーとして参加されていた。