2004年01月16日

川浜高校は戦場だッ!

Date: 2003-11-21 (Fri)

今日のオススメ曲「GHOULのSkull Beneath The Skin」

 「早くスクール☆ウォーズ(以下:SW)ネタをアップしてください」と直々に頼み込まれ、しかもbasswave談話室にまで「ブー」さんから書き込みもあったので、迷った挙げ句、SWネタを書くことにしました。やっぱり、迷いますよ、古いドラマだからね。今やってるドラマネタの方が盛り上がったりするかもしれないし。たとえば、TBSで金曜日の夜にやってる「ヤンキー母校に帰る」なんて、ちょっぴりお涙頂戴風じゃん。個人的には、こちらもTBSで日曜日の夜にやってる「末っ子長男三姉妹」の方が好きなんだよね。

 SWに行く前に、もうチョイ「ヤンキー母校に帰る」を語らせて。
 あれに聖子ちゃんの娘のSAYAKAが出演しているけど、ボクはずっと「かとりこのみ」っていうインディー系AVギャルだと思ってた。飯島愛がアダルト業界を経由してゲーノー界に不時着したみたいに、「あの子も来たんだ〜」と思ってた。TBS内の「ヤンキー母校に帰る」ウェブサイトを見たら、SAYAKAだった!つーか、アレ系のポッチャリ顔って、紛らわしーんだよ(勝手に間違ったクセに、文句を言う)。っていうか、なんで「かとりこのみ」を知ってっかって?

 話をSWに戻しまして(話をそらしたなッ!)、SWにツッコミを入れていきたい。SW第8話のタイトルにもあるように、「愛すればこそ」ツッコミを入れられるんですよ。なぜかって?だってSWは、ツッコミどころ満載だからDEATHよーーーッ!

 泣き虫先生で名を馳せた滝沢賢治役の山下真司は、ドラマ26回分のなかで何回泣いたかとか、大木大助(松村雄基)の親衛隊のカワイイ方(杉本清美役の諏佐理恵子ちゃん。ダメな方は坂上二郎の実娘)がドラマ内で持ってたカバンはキキララだったとか、土建屋社長で自称川浜高校ラブビー部後援会会長で元PTA会長の内田玄治(坂上二郎)が所有するクルマはクラウンだとか、内田勝(宮田州)が「水原だったら来ねーぜ」と言って滝沢先生に勉強を教えてもらうために早朝授業を受けたとき、内田は高3にもかかわらずジャポニカ学習帳を持ってきて、しかも高3なのに「花」って漢字を習って、しかも書き順がメチャクチャだったとか、花園で優勝するとき最後にトライを決めたのは栗原昭だったとか、川浜高校の住所は神奈川県川浜市中央1-22で、それを知ったとき「行ってみてー」と子供ながらに思っていたとか、滝沢先生と水原亮(小沢仁志)が決闘したのは東急池上線の高架下とか、超マニア級のツッコミは入れません。
 ドラマを観て楽しむ上でツッコミを入れたくなるパートでイキます。

 あと、SWには各所で名言・名セリフが散りばめられている。そこがSWのいいところでもある。名セリフを追わずして、SWは語れないと言っても過言ではないと断言したい。なので、それにも触れます。

 第1話は、滝沢先生が赴任してくるまでのあらすじで、パッとしたものがない。だから、ツッコめるのは第2話からかな。
 で、第2話では練習中に脳しんとうを起こした森田光男(宮田恭男)を滝沢先生がジャケットで担架を作って運んでくれたところに、ツッコミどころがある。「あいつらぶっ殺してやる」と森田が叫ぶと、義兄の下田大三郎(梅宮辰夫・嫁役は和田アキ子)がドロまみれになった先生のジャケットを持ってきて、
「どこへ行こうと勝手だが、滝沢先生の上着を始末してからにしな。お前がさっきグラウンドで目を回したとき、先生はこいつで担架を作ってくれたんだ。多分こいつは先生の一張羅だ。その一張羅がドロだらけになるのもかまわねぇで、お前のために使ってくれたんだ。3年の悪たれどもに仕返しするよりも、こうまでしてくれた先生の気持ちを大切にする方が先なんじゃねえか」と言う。
 感動……。
 大三郎は昔、“関東一のワル”と言われたらしいが、実はヤ○ザのように義理人情がしっかりしている。

 ちなにみ、大木大助は“川浜一のワル”と言われたらしいが、そんなにワルいヤツじゃない。大体、水原が卒業して新番長の沢なんとかにケンカを売られて大木は肋骨を骨折する怪我を負わせる。大木は「俺はどんな処分でも受ける。ただよ、今度の事件のことは、親には言わねえで欲しいんだ。おふくろ、ちょっと心臓の具合悪くてよ。ショック受けるといけねえから」と川浜一のワルにしては母親思いなイー子ちゃんだった。
 だけど、教頭がクチを滑らせて母親にチクッちゃったとき大木は教頭を殴り倒す。で、その後、教頭に謝りに行くんだけど、「先生、さっきは済まなかった。ちゃんと生徒扱いしてくれる限り、俺は二度と暴力は振るわねぇ。本当だ」と誓った。普通、町一番のワルと言われるヤツが、「二度と暴力は振るわねぇ」なんて言わないよ。
 その後、大木は町で不良相手にケンカして警察に連れていかれたとき、それを知った母親が倒れた(大木クン、母親思いじゃなかったのか!)。病院で先生の奥さん・節子(岡田奈々)が大木の母親の看病していたシーンにもツッコミを入れておこう。
大木:「お袋の具合どうですか?」
節子:「面会謝絶よ」
大木:「そんなに悪いんですか?」
節子:「うそよ」
大木:「うそ!」
節子:「お医者様は大事をとって、1日だけでも入院した方がいいとおっしゃってるけど、ご本人は今すぐにでも帰りたいようすよ」
大木:「悪い冗談やめてくれよ」
節子:「何が冗談なの」
大木:「だってあんた今、面会謝絶だって」
節子:「そうよ。あなたみたいな親不孝な子は、会わせるわけにはいかないわ。大木君、お母さんがどうして倒れたかわかってるの?あなたがケンカして、警察に連れていかれたって聞いたからよ。どうしてケンカなんかしたの?」
大木:「それは、つい、ものの弾みで」
節子:「バカ。ものの弾みでケンカして、それが原因でもしもお母さんに万一のことがあったらどうするの。いい、二度とつまらないケンカなんかするんじゃないわよ。わかった?」
大木:「はい。わかりました」。

大木はホントに、川浜一のワルだったのだろうか……。

 関東一のワル、川浜一のワルといろんなワルが出てくるSWだけど、やっぱり一番ワルそうだったのは、滝沢先生が赴任してきた当時の番長、水原亮だろう。第3話の最後にはじめて登場する水原は、
「テメェかよ、滝沢とかいうのは。俺がちょいと留守した間に、大分手入れをしといてくれたそうじゃないか。だがな、またメチャクチャにしてやるぜ。俺はこの学校が憎い」と言ってナイフをラグビーボールを突き刺して踏んづける。
 「この学校が憎い」って……。だったら、退学すればいいじゃん。それに、水原が学校に来てなかった理由は少年院に入ってたからだけど、そんなところに入る生徒は普通、退学処分になっていると思う。
 もちろん制服を着て登校してこなかったが、そのとき着てた “スーツ”はサタデー・ナイト・フィーバーでジョン・トラボルタが着てた感じのちょっとイカしたスーツだったりする。
 それと、朝練している途中に因縁を付けに来たんだよね。不良のクセして早起きだなー。スゴイぞ、水原。

 長くなってきたけど、今回は最後に、第2話ので滝沢語録にふれて終わりにしたい。
  滝沢先生は、授業中、グランドで野球をやっている生徒たちを捕まえて、「ここは俺の教室だ。俺の戦場だ。ここで暴れたヤツは生きたまま校門を出さん。その覚悟ができてるんだったら、そのバットを振り下ろせ。やってみろ」とムチャクチャなことを言っている。
 「(グランドは)戦場だ」と言ったクセに、第3話では校長といっしょに不良に破壊されたトイレを片づけていると、石が投げ込まれて「ここは学校じゃない。戦場だ」と叫んでいた。
 川浜高校に一歩踏み込めば、そこはもう、すべてが戦場だったのだ!

 アッ、待って。最後にもう一丁。
 第3話では、ついにあの富田圭子(伊藤かずえ)の名セリフが飛び出す。圭子は弱気になっている森田光男に向かって、
「こんなときは、品のない決まり文句、言わなきゃいけないのか。『あんた、キンタマ付いてんの!?』。勇気を出しなさい。骨は私が拾ってあげる」と言う。
 これを聞いたときは「強ぇー女だな」と思ったが、梅宮辰夫にも数話先で「あの娘は将来、亭主の舵取りが上手くなるぜ」とも言われていた。
 圭子語録では、「馬上から失礼します」も忘れがたい。

続く。

Posted by DODGE at 2004年01月16日 18:38 in 2003.9〜12月