2004年01月16日

夢のない世界に夢を

Date: 2003-10-28 (Tue)

今日のオススメ曲「ISACAARUMのOrgasmatch Offside」

 私は、自民党が次期衆院選に導入した比例代表の73歳定年制に関し、“密かに”注目している。前回の選挙で比例名簿1位に登載されていた中曽根康弘さん(85)にも例外なく適用する方針を打ち出したからだ。でも、一般社会では60歳が定年なのに、どうして政界には定年制がないのか不思議でならない。

 だいたい、はじめは「『首相特権』で例外もあり」だった。首相になった人ってそんなにエライのか。国民に代議士たちを選ぶ権利はあっても、首相を選ぶ権利は彼らに任せなくてはならない。国民が臨まない人が首相になるケースもあるし、女性スキャンダルとかですぐに辞任した人もいる。数ヶ月でその座から引きずり下ろされた人もいれば、口が災いを呼びすぎる人もいた。それでも「“元”首相という肩書きは、大事にされなくてはならない」という、これまた世間では通用しない特権である。
 それから、「終身議員」ってなんだよ。ふざけんなって。
 あと、比例代表って、政党が得するだけで、国民は得しているの?投票したい人に入れる通常形式だけで充分じゃん。それを選挙ポスターだけ貼りはくって、運動もしない人が比例代表で当選って。虫がよすぎる。

 結局は、比例代表に入れてもらえないことが決定し、中曽根さんも納得した。小選挙区で出馬すればいいのに、「若い人達の妨げになってはならない」と語り、立候補はしない方針でいる。わかりやすく言えば、「自分は抜群の人気があって、出れば小選挙区でも当選するから、若い人たちが勝てなくて可哀相だから」ってことだろうが、いや、世間は甘くないよ、中曽根クン。老体にムチを打って頑張ってきたかもしれないけど、若い人ほど老人議員に投票しないものだからね。
 それと、理由がどうであれ、地元の声を全国に響かせて「やり残した仕事(憲法改正)」をやらなければならないんだったら、なおさら小選挙区で出馬しないと。それを「しません」というのだから、負けることを最初から考える人なんて、やっぱり出馬しなくていいよ。
 だけど、出馬せずに政治の世界から引退しなくても、活動はできる。実際、憲法改正問題なんて、国会でやるより個人や団体を通してやる方が動きやすいし、発言もしやすい。だって、一般人だもん、ちょっとくらい口が滑ってもゆるされる。

 最初は「政治家は引き際が悪い連中が多い」と思った。日本道路公団の藤井さんもそうだが、往生際が悪い。でも今回、小泉さんに対して不満は残るものの議員を続けない決心にいたった中曽根さんには、何かを期待したい。これからどんな動きを見せてくれるのか、非常に楽しみというか、なにかやってほしい。腰の重い議員連中のケツを叩くような活動を見せてもらいたい。なにか、いい夢を見せてもらいたい。

Posted by DODGE at 2004年01月16日 18:33 in 2003.9〜12月