2004年01月16日

10.13ドーム大会で、蝶野はホーガンに勝つべきだ

Date: 2003-09-25 (Thu)

今日のオススメ曲「THE COUNTY MEDICAL EXAMINERSのEpicedium For Epidermal Slippage」

 新日本プロレス10.13東京ドーム大会が「ULTIMATE CRUSH(以下:UC)」として開催されると発表され、ファンは自ずとカードを期待した。UCと名目された興行は5.1に続き、これで2度めとなる。あのときは全11試合中5試合が総合格闘技ルールで行なわれ、プロレスを含めた全格闘技関係者から「プロレスの興行で総合の試合をするのはどうか」とその方向性を問われた。しかも総合ルールで進められた5試合はどれもが消化不良な内容で、ドーム大会に相応しくない進行となったと言わざるをえない。

 そんな新日本プロレスであったが、5.1の興行である種の感触は得ていたのだろう。でなければ、あれからおよそ半年が過ぎて再度UCを開催しようというのだから、彼らの決心は固い。
 9月25日現在、同団体が発表したカードは4つ。ジュニア選手によるバトルロイヤル、ジョシュ・バーネットvs高橋義生(パンクラス)のパンクラスルールの総合試合、ハルク・ホーガンvs蝶野正洋、高山善廣vs天山広吉の4試合である。

 カードを見てわかるように、UCにも係わらず総合系の試合は現在1試合しか発表されていない。しかも発表済みの高山善廣vs天山広吉(IWGPヘビー級選手権試合)は11.3に繰り越しになったとも言われている。確かに、高山vs天山では集客能力にかける。このカードは半年間に2度組まれており、新鮮さにもかける。天山がG1を制したことで勢いがあるのは誰にでも理解できる図式だとしても、興行として10.13を成功させられるか否かは別問題であろう。そのため、同興行の最前線へと浮上したのが、ハルク・ホーガンvs蝶野正洋の一戦である。
 さて、渦中のハルク・ホーガンはWWE脱退後、初のリングインとなる。新日本は彼へのリスペクトも踏まえてか、ホーガンvs蝶野戦を10.13のメインイベントへと事実上格上げしたと言っていい。ところが、このカードにも疑問が多い。ホーガンは1955年生まれで48歳、蝶野は1963年生まれで40歳。肉体的に全盛期のエネルギーはともに衰退の一途を辿っている。

 ホーガンがスーパースターであるのは、昭和のプロレス、そしてアメプロを見てきたファンにとって常識だ。ロック様やHHHが来日するのと同感覚で沸き上がる熱いものがある。ファンもホーガン一流のパフォーマンスを期待するだろうし、それ以上の副産物を残すことで興行は成功するはずだ。よって、この試合がUCのメインになるものわかる気がするが、それでもホーガンvs蝶野を観たいというファンがどれだけいるか、と問いたい。ホーガンvs高山の方が集客能力はあると断言できる。
 もしカードがここまま変更されずに進むのであれば、蝶野はホーガンに勝つべきである。ホーガンのイイところを全部引き出して、技をすべて受けた上で試合に勝つべきだ。蝶野は身体に故障個所が多い。引退説が流れるほどの重傷だと聞く。であれば、引退を前にもうひと花咲かせなければならない。年齢的に賞味期限が近いホーガンの枯れ木にも花を咲かせるだけの技量が蝶野なければ、新日本プロレスに明るい未来はない。

 蝶野正洋よ、10.13にて、花咲ジジイになれ!
 ホーガンよ、世界最高峰の負けっぷりを見せよ!

Posted by DODGE at 2004年01月16日 18:24 in 2003.9〜12月