2004年01月08日

オレの方が、プロレスLOVEしてる

Date: 2003-02-06 (Thu)

今日のオススメ曲「原田知世の愛情物語」

 今日は、1.19に東京ドームで開催された「WRESTLE-1」(以下W-1)について書きたい。
 プロレスファンに問いかけたいことが1つある。
 「W-1は是が非か!?」
 
 ボクは、100%非だ。あれを認めてしまっては、プロレス業界が終わってしまう。
 W-1としては2回めの興行となり、期待していた部分もあるが、旗揚げ戦では充分に満足できなかったこともあり、もう1度見て判断することにした。だが案の定、裏切られた。
 PPVで見たのだが、アレを見ていて異常なまでにカチーンときたのは、ボクだけだろうか!? 感想を一言で述べるなら、「フジテレビ、ふざけるな!」ということ。そして「視聴率を稼ぐためなら、何をやってもいいのか!」とも言いたい。
 
 主催者によると、あれはプロレスではなく「ファンタジー・ファイト」というジャンルらしい。解説者や実況担当者もプロレスという言葉を使用してはいけないのだそうだ。しかし、見ている視聴者の大部分がアレをプロレスと捉えているのであれば、それはプロレスである。
 また、ルールに関しても、体固めで3カウントをとるのであれば、それはプロレスじゃないのか?
 放送局は、同興行を「バラエティー」とし扱っているらしい。プロレスをバカにするのもいい加減にしろよ! 武藤をオモチャ扱いするのもやめてくれ。
 武藤敬司も悪い。テレビ側の言い分を受け入れて、なおかつ参戦した。武藤さん、プロレスは売り物じゃないぞ!
 
 プロレスというのは非常に難しいスポーツだ。格闘家として強い肉体を作り上げ闘わなければならない。そしてエンターテイメント性として“魅せる”部分も織り交ぜる。よくいわれることは、「プロレスは相手の技を受け、相手を光らせて自分も光かって勝負に勝つ」というのが大前提。
 しかしW-1は、ただのプロレスごっこであり、なんちゃってプロレス。茶番にもなっていない。
 佐竹雅昭よ、オマエは下手クソなんだよ。出てくるな!
 
 長州力は、新日本プロレスが藤波辰巳をプッシュするアングルをみて「オレは、噛ませ犬じゃない」と吠えた。その藤波もアントニオ猪木を超えるために、涙を流して飛龍革命をブチ上げた。橋本真也は、小川直也と対戦し当時新日本最強の象徴であったにも係わらず、試合に負けたがために引退した。

 プロレスには涙があり、怒りがあり、葛藤があり、遺恨があり、技と技がぶつかり合って、選手は会話する。これらの醍醐味を排除してエンターテイメント性を強調し、それをプロレスラーとプロレスバージンの格闘家を闘わせるには無理がある。
 どれだけの人間が道場の練習に耐えきれず逃げ出したことか。そういった苦しみを知らない連中がいきなりリングに立つことは、神聖なリングを汚す。プロレスファンをバカにしているとしか思えない。
 W-1をテレビで観戦した人が、「プロレスってやっぱりヤラセなんだね」と感じていたら、どう責任をとってくれるのか!?
 
 ファンタジーとは「幻想」のことである。確かにホーストとサップがプロレスをやれば、それはファンタジーだろう。ただし、内容に夢や感動がなければ、そんな試合は見る価値がない。あれをプロレスの一部分とされることには、はっきり言って侵害だ。
 武藤さん、あなたのプロレスLOVEは、どこへいったんですか? プロレスが泣いているぞ!
 
 W-1は、3月にさいたまアリーナで開催することが決定している。だが、こんなにプロレスをナメたやり方をするのであれば、完全拒否すべきだ。「専門誌は取材をするな! ファンは会場に足を運ぶな!T V放送も見るな!」の3原則を立ち上げたい。
 
 W-1がこれから先、面白い興行になっていく可能性もなしにあらず。大化けするかもしれない。
 ただ、ボクは「ど真ん中のプロレス」が大好きだ。W-1のビデオを5回見て思った。オレの方が、プロレスLOVEしている、と。
 

Posted by DODGE at 2004年01月08日 15:40 in 2003.1〜4月