無念……

 試合が終了すると、すぐにウエイインがはじまった。ボクのウエイトは1600g、奥さんのウエイトが1280gだった。完全にヤバイと思った。というのも、ボクの隣のカップルは大漁だったし、ウチの奥さんの隣のカップル(特に彼女の方)がビッシビシ釣り上げていたからだった。
 
 続いて、結果が発表される……が、ウチらの名前がない……。というわけで、1回戦でアッサリ敗退してしまった。
  ここで帰ってはもったいなので、最後まで残って決勝戦(3回戦)を見届けたが、「この人たちは漁師かッ!?」と思うほど次から次へと釣り上げる。アレじゃぁ、負けるハズだ。決勝に残った数人に話を聞いてみると、カンツリしかしない人がほとんど。う〜ん、手強い相手を敵に回してしまったようだ。ダァ……。

 後日、釣りビジョンのウェブサイト上で発表されたランキングを見てみると、ボクはナント、202名中83位!奥さんが103位という、ヒジョーにビミョーな成績であることがわかった。
 個人戦はともかく、カップル部門で出場する選手は俄然少ない。結構狙いめのつもりだったのだが……。もう少し修行を積むしかないね。
 
 トラキン第3戦は、12月15日に加賀フィッシングエリアで開催される。スケジュールの調整ができれば、また参戦してみるつもりだ。ウチの奥さんは加賀フィッシングエリアに行ったことがあるらしいが、ボクはまだ1度も行ったことがない。またプラから入るしかないな。

  どうだい、みなさん、ここはひとつ、トラキンに出てみては?

   
 
1、2回戦で敗退した人は、“メーカー対抗戦”に出場できる。何か変な着ぐるみを着て1人目立っているのは、TEMPT社代表の人。けっこう釣ってた
 
同大会では、ルアーメーカー数社がブースを出して、商品を展示していた
 
レディース部門優勝の斉藤純子さんは、彼氏の山崎亘さんとペアで参戦していたが、山崎さんは個人の部でも5位という、異常なまでの強さ!ちなみに、彼らは初戦のカップル賞も取ったらしい。打倒!山崎・斉藤タッグ!(左の一番上の写真は、2kgオーバーのブラウンを釣り上げた直後の斉藤さん。水色っぽい色のスプーンがいいんだって)

上位入賞者のコメントとパターン

 優勝した鹿又兼一さんに話を聞いてみると、「一番重要なことは、魚がいるレンジを素早く見つけだすこと」だという。この日のパターンとしては、トップからサブサーフェイス・レンジに魚が密集していたが、彼はディープに潜むビッグサイズも頭に入れた展開を考えていたらしい。最後にはそのビッグサイズのトラウトが勝因となった。
  ルアーは、ちまたで「よく釣れる色」といわれる、金、黄色、ピンク系のものを揃え、ローテーションした。同管理釣り場は数回しか来たことがなく、「今まではあまり釣れなかった」らしいのだが、見事同大会を制覇した。
  2位の田中久さんと3位の須田一之さんは、鹿又さんとは異なり、同釣り場に通い詰めているアングラーたちだった。特に田中さんは、20年ほど通っているとか!
 田中さんは他の選手とは異なった部分がさらに2つある。1つめは、マイクロスプーンを使う選手が多い中、彼は自作のスティック系ルアーを使用したこt。もう1つは、8ft近いロングロッドを使用したことだ。
 須田さんの普段からテクニック面を意識しているという。見えている魚をいかにたくさん釣るか、いわゆるサイトフィッシング・メソッドを充分に活用していた。カンツリでは、プカプカと魚が水面近くにサスペンドしているが、なかなか釣れない(簡単に釣れれば、誰でも上位入賞しているハズ)。それを釣り上げるテクニックを活用したというから、いつか盗んでみたい
page#
-
-
3