久々のトラウト挑戦!マイ・ワイフにリベンジ!

 7月某日金曜日の夜。会社から帰って、ボーっと「生でGONGx2」(スカイパーフェクTV! 301ch. プロレス専門チャンネル・サムライTVの人気バラエティー番組。通称生ゴン)を見ていると、
 「ねぇ〜、明日って何するの?どっか行く?」
とウチの奥さんが聞いてきた。っていうか、「どっか行く?」ってときはもう大抵彼女の頭ん中では決定してて、「じゃ、どこ行く?」という返事を期待しているわけだ。でもなぁ〜。休みはゆっくりしたい自分もいるわけなので……。
 「明日はすることあるよ。まずCDを整頓して、その後はビデオでも観てながら、家でくつろごうかなぁ〜」などと、軽く水平チョップをお見舞いする。
 すると……目の前で3gスプーンをチラつかせるではないか。オイx3、まさか、このクソ暑い中、釣りに行きたいとか?
 「トラウトよ、トラウト。久しぶりにトラウト行こうよ」。
 きたよ、きたきた。来るとわかっていても避けられない故アンディー・フグのかかと落としを喰らった気分だ。この一発であのトラウマが蘇ってきたよ。管理釣り場のトラウト対決……実はウチの奥さんは異常なくらい管理釣り場のトラウト釣りが好きで、これまたヒジョーに上手い。ぶっちゃけた話、今までに……たぶん5回闘って、釣果では勝った試しがない(ハズかしい話なので、みんなにはナイショね)。彼女が釣るトラウトは普通サイズだが、数は楽勝でボクの2倍は釣る。
 しかも、帰宅中の車中では100%余裕の笑顔で昼寝だ。「いつかリベンジして泣したる!」と思いつつ、トラウト全盛の時期(冬)を待つしかなかったが、そのリベンジのチャンスが意外と早く転がり込んできた。
 この“千葉県のとある管理釣り場”は、成田空港の近くにある。夏季限定のバスもイイけど、秋から春にかけてのトラウトのときは、デカいのが大量に放流してある。右の写真がメインポンドで、今バスが入っている池。写真では見えないが、奥にまだ2つ池があって、あっちにはトラウトが入っている。ルアーとフライ専用池の2つに分かれている

トラウトの池にバスがおるやん。なんで!?

 千葉県のとある管理釣り場が今回の戦場となった。ここを選んだ理由は、他の管理釣り場と比較して池の規模が大きいこと。言い方は悪いが、他の管理釣り場に比べ知名度が低いためか、お客さんも他より少なく釣りやすい。
 朝5時から営業しているこの管理釣り場に4時50分に到着。5時間券をもらって、自分たちのスポットに移動した(ちなみにここ、お金は後払い。5時間以上やっちゃった場合は、1時間ごとの追加料金になるみたい)。
 しかし、時期は7月中旬。朝5時だというのに、すでに汗をかくくらい暑い。他のお客さんは“イマ風”の巨大ハンドメイドのトップウォータープラグをキャストしている。
 「この人たち、何を投げとるんやろ。ウワサで聞いとったキャットフィッシュねらいやな。ほんまターゲット絞り過ぎやで」と横の人を見ると、スピナーベイトを付けているではないか。
 「うわッ。この人らトラウトの釣り方知らんのかいな。アホやなぁ」などと思いながら、ボクはワンダー60をセットした。ウチの奥さんは、たぶん、F1ミノーをつけていた。

「冬のトラウトならともかく、夏のハイプレッシャーの下では、彼女に負けへんで!」とファースト・キャスト。ルアーが着水し、「ミドル・レンジまでフォールさせて、巻こうかな」と思った瞬間、ガツンッとアタリがきた。へへへ、楽勝やん。
 「もうきたでぇ〜」と奥さんにいうと、彼女のロッドも曲がっている……くそう。2人で魚を寄せてくると、そいつらは明らかにトラウトではない。つうか、バスじゃん。
 彼女と「なんでバスがおるんやろ?」と話しながら釣り続ける。ワンキャスト・ワンヒットが30回くらい続き、しかもすべてバスばっかり。「これはおかしい。なんかある」と思い、釣り場の事務所に歩いていくと、入り口にデカデカと“バス大放流”と書かれていた……。おっちゃんは、まったく知らんかった……。

 左上は、ワンダー60で生涯初のダブルヒットを達成した写真。ゴミが引っかかったように重いだけだった……。
  左下は、得意のキッカーイーターで釣ったバス。ちなみにロッドは、近くの釣具屋さんの閉店セールのときにかった4ピースのパックロッド。車内に転がっていたので使ってみた。3600円と安かったので文句は言えないが……。
 右は、「イチ、二ッ、サン、ダーーッ!」とやっているワケじゃない。バスしか入っていないと思っていたら、50cmくらいのトラウトが釣れた。しかもラバジで。ここの管理釣り場のおにーちゃんによると、バスを放流する前に1度水を抜いてトラウトを獲り除いたそうだが、獲りきれなかったのが何尾か残っているらしい

 
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