ハードベイト・オンリーでも問題ナシ!

 トラウトの管理釣り場に来る人たちの多くは、ミノーやスプーンを持ってくる。たまにクランクベイトをキャストしている人もいるが、釣れてるところをあまり見たことがない。ただし、スミス社やティムコ社からリリースされているトラウト用の超軽量ミニ・クランクならハナシは別。あまり知られていないが、実はスレた管理釣り場では効果大なのだ。
 埼玉県北部にある某バス釣り管理釣り場では、ソフトベイトの使用もOKだが、ボクが今回行った管理釣り場は、あくまでトラウトがメイン。夏場だけバスを放流しているので、ルールはトラウトのときと同じ。つまり、ハードベイト・オンリーなのだ。
 まぁしかし、釣れる釣れる。ハードベイトだというのに、ワーム並みに……いや、まるでエサ釣りのごとく釣れるのだ。
 こっちはトラウト釣りのつもりでタックルを用意したから、やたらとチビルアーばかりが小さなボックスに詰まっている。しかも、1gのスプーンまで入っていた……。で、試しにその1gのスプーンを投げてみると、意外と釣れない。小さすぎて見えないのだろうか。それで、5gのスプーンを投げてみると、ワンキャスト・ワンヒット状態がまた延々と続いた。う〜ん。
 ハードベイト・オンリーのルールに加え、当たり前だが、フックはバーブレスオンリー。昔、真冬で釣果が悪いときに、「バーブレスにしたら、せっかくフッキングしてもバレるやん」と思っていたが、これだけ釣れると、ルアーをバスのクチから外すことすら面倒。足下でバレてくれる“オートマチック・リリース”は、非常にありがたいと感じた(贅沢?)。
2週めは、ビッグルアーを持参
 
 普段、“爆釣”という聞き慣れない言葉から隔離されているウチら夫婦は、2週めも釣行することに決めた。だが、今回は、バス用ルアーで勝負することにした(勝負なんていってるが、あまりに低いレベルだ)。
 普段使用する機会があまりない、オリザラやCool社のシエスタ、ビッグ・オー、メドウ・マウス、フラポッパーと、数年間バスを釣り上げたことのないルアーを総動員したが、見事、全ルアーでバスをキャッチすることに成功。
 ウチの奥さんにいたっては、7年前にワゴンセールで購入して以来“N.I.P.”のままだったザラゴッサまで持ち出していた。以前、当サイト編集後記で書いた“OH砲”もそこそこの釣果を上げた。
 先週の釣行時にここの管理釣り場のおにーちゃんから「スレてきたら、ラバージグがいいですよ」と薦められた。ボク的には「スレるって言うても、まだ何週間も先の話やろな」と思っていたが、午前9時くらいになると、すでに太陽がサンサンと降り注ぎ、帰りたくなるほど暑い。バスの反応も急激に落ちた。
 バスはディープに落ちていたのだ。しかも、いきなりスローパターンに突入。今までコンスタントに釣れていたのが、10分に1尾、15分に1尾……。隣の人なんか、30分は釣れていない。
 「スレたんとちゃうけど……ラバジ出すしか……」と3個だけ持参したラバジを登場させた。「ズルズルッ」とボトムを擦ってやると、ボク1人だけがまた爆釣モードに突入した(これまたエラそうに言えるほどレベルは高くない)。
 それを後目に奥さんが、「私にも結んで!」と言ってきた。彼女は釣りはウマイくせにラインを結ぶのがヘタで、毎回結べとウルサイので、いつもスナップを結んでおくのだ。
 「スナップにつければエエやん」と言うと、
 「ラバージグにスナップはないでしょ」と文句を言いはじめた。
 だが、スナップつきでもラバジ効果は抜群だった。フォーリングでもアタるし、リフト&フォール、スイミングでも釣れた。周りの人から、「あの人たち何で釣ってんのやろ?」と見られながらの釣りは、低レベルとはいえ気分がいい(笑)。
フラグラブをスィープの感覚でズル引きしていたウチの奥さんは、ラバジにもそのメソッドを導入。知らなかったが、今回はじめてラバジでバスを釣ったらしい
 
page#
-
2
-