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 4位のケン・クライストは、Federationを代表して同大会に出場する5選手の1人。「私自身、この順位に立っていることで驚いている。今日は1尾めが釣れるまで、胃が痛かった」と緊張感を隠せなかったようだ。
 だが実際、彼の緊張感は他のFederation選手より少ないはずである。それは彼が先日(7月12〜13日)ESPN主催の下で開催されたESPN Great Outdoor Gamesにショー・グリズビーやケビン・バンダムなどトッププロ5名に混じって、その大会に出場したことだ。同大会では6名中5位でフィニッシュしているが、自分のレベルがトッププロにも通用することを誰よりも実感したはずなのだ。
 Federationアングラーが、「今日のパターンは……」と話したところで、どれだけのファンが聞き入るだろうか。ただし、彼は彼の実力を証明し、この大会で優勝することによってファンの脚光を彼に一点集中されることもできる。
 彼が望むのは、32年というBassmasters Classicの歴史の中にいまだ1度しか刻まれていない“Federation代表選手の優勝”を、もう1度彼の力で成し遂げることだ。これは、ケビン・バンダムが2年連続優勝することと同じレベルの偉業といえる。
 
 では、他の選手の成績を見てみよう。
 6位には61歳のシニア・アングラー、トミー・マーチンが入った。8位にはケリー・ジョーダン、9位にマイケル・アイコネリが入っている。彼らはともに今シーズンBassmaster Tourを1勝ずつしている。また、今年からBassmaster Tourへと昇格したキング・オブ・カリフォルニア・デルタの、ロバート・リーが10位。期待の桐山孝太郎さんは25位タイ、ジョージ・コクランは37位、ケビン・バンダムは43位で初日を終えた。
 
CUT OFF

 第32回Bssmasters Classicは、2日め以降、変則ルールが採用される。3日めに進むのは、2日め終了時点の上位25名。明日の結果次第では、2日めに26位でフィニッシュした選手がどうあがいても優勝できないルールである。Bassmaster Tourに採用されている「最終日は上位10名で釣技するルール」に近い。
 このルールは、選手にとってパターンを選択させることに繋がる。たとえば、2日めにビッグウエイトを持ち込んだ場合、ファンにとっては3日めに誰をボートで追いかければよいのか、ターゲットを絞りやすい。そのため、初日にある程度のリードをする方が安全と解釈できる。
 現在桐山さんは25位、昨年の覇者バンダムは43位と両雄ともに綱渡り状態だ。2日めは少なくとも25位以内に残留してほしい。
 
2日めは混戦!?

 初日の結果を見てほしい。5位のゲーリー・ヤマモトと8位のケリー・ジョーダンの差はたった11オンスである。また、10位のロバート・リーと15位のデニー・コレラの差は10オンス。16位のラリー・ニクソンと22位のジョン・マーレイは15オンスと、差がない状態。これは、1尾のグッドフィッシュで順位が大きく変動することを示す。
 ジェイ・イエラスのように、1尾のラージマウスを混ぜることでウエイトは一気に上がる。また、回遊性の高いスポッツのスクールに当たることは、入れ返えのチャンスにも繋がる。これは、現在25位以下の選手にもいえることで、初日の混戦から判断すると、数オンス差で3日めに進む運命が下されそうだ。
 そういった意味で、アーロン・マーテンスのコメントに面白いものがある。クランクベイトを主体にパターンを組んでいたマーテンスではあるが、実はもっともよいスポットを温存していたらしい。それは、ディープのスポッツをダウンショットリグで攻略するパターンらしいのだが、早い時間帯にそのスポットに入るとファンのボートから釣られてしまう可能性があるため、終了時間ギリギリまでそこを入らず、最後にチェックしたという。
 ダウンショットリグのパターンといえば、桐山孝太郎さんも得意の分野といえよう。2日め、桐山さんのカウンターパンチは、トッププロに通用するのだろうか!?
 
 
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