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アメリカで活躍するアングラーたち第1回 清水盛三(1)

 「え〜? ホンマにぃ〜? そんなん聞いてないわぁ〜。どうしよ〜!?」。ハッキリ言って、この男は非常にやかましい。さらに、やかましいだけではなく、関西出身のそのノリはお笑い系。お笑い系のうるさいヤツ……清水はそんなキャラクターの持ち主だ。とはいえ、清水はJBクラシック、JBミード戦など、きっちりとビッグタイトルを手にしている。この実力とキャラクターを考えれば、彼を支持するファンが多いことも納得できてしまう。そんな清水が、昨年の10月から本格的にアメリカのトーナメントトレイルに挑戦をはじめた。ルーキーイヤーながら、現在はB.A.S.S.ウエスタン・オープンで総合ポイント20位。4戦中2戦を終えたばかりだが、B.A.S.S. TOUR進出圏内をキープする“モリゾー”の素顔をお伝えしよう。



























「アメリカに行ったら、少しは大人しくなるんとちゃうか?」。この予想は……いや、期待は……裏切られた。場所がアメリカだというのに、あの声は小さくなるばかりか、一層大きくなった気がする。相変わらずの遅刻魔で、相変わらずの明るさ。「もうイヤやぁ〜。日本帰りたい〜」。と言いながらも、毎朝のマクドナルドを頬張りながら車を運転する仕種は、意外にもサマになっている。モリゾーは、アメリカでもモリゾーのままである。
  モリゾーにとって、今回は初めてのB.A.S.S.フルシーズン参戦。彼が参戦しているのは、B.A.S.S.の登竜門ともいえるB.A.S.S. WESTERN OPENだ。このトレイルの総合成績で上位20位以内に入れば、B.A.S.S.の最高峰ともいえるBASSMASTER TOURへの参戦権を手に入れることができるのだ。
 これまで、B.A.S.S.のトーナメントを経験した日本人は数多い。しかし、トップカテゴリーともいえるかつてのTOP 100やTOP 150、そして現在のBASSMASTER TOURへの参戦を許された日本人は、これまでにわずか5名。大森貴洋、並木敏成、田辺哲男、桐山孝太郎、そして宮崎友輔。これに続く6人め……現在、ここにもっとも近い位置にいる日本人がモリゾーである。

 

 
 
 
 
「毎日マクドや〜。もういやや〜」と言いながら、食べるときにはしっかり食べる。これもトーナメンターには必要な要素だったりする 車の中にはしっかり辞書が……。もっとも、あまり開いていないのか、まだまだキレイなままだった レジストレーション(現地でのエントリー登録)も手慣れたもの。「あとは釣るだけやでぇ〜」と笑顔がこぼれる プラクティスではとにかく走り回る。経験が少ないレイクなだけに、プラクティスをしっかりこなさないと勝負にならないのだ
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