タックルについて
第3回
 

現地で必要なタックル

 海外釣行となると、野池に釣行するのとは異なり、どうしても荷物が多くなりがち。そこで、basswaveでは何を持参すべきか、何は必要なさそうなのかをアドバイス。すべて経験に基づいたものなので、ぜひ参考にしてほしい。

タックルは何セット必要か?

  
タックルチョイスは、いちいち他人に指図されたくないだろうが、参考までに。“万が一のシチュエーションに備えて”10本くらいロッドを持っていきたい人もいるだろうが、ロッドケースに入る本数にも限界がある。
 そこで、レイク・ミードで使用頻度の高いリグを紹介することで、使用頻度が高くなるタックルを見てみよう。
 
 レイク・ミードでは、シャローとディープの釣りが楽しめる。ショアライン沿いのブッシュではフリッピングやピッチング、シャロークランクやスピナーベイト、トップウォーターが主体だ。もちろん、シャローのテキサスリグやラバージグも使用頻度の高いリグだ。ディープではラバージグやスパイダージグがよく使われるが、最近ではダウンショットリグもよく使用される。
 ただし、レイク・ミードはクリアーレイクであり、ディープフィッシングのパターンも多い。また、今年はかなり減水しているとの情報から、フィネスな釣り(ライトリグ)の釣りがメインとなるだろう。
 そこで使用されるメインパターンは、ダウンショットリグ、スプリットショットリグ、ジグである。このあたりを使いわけるのであれば、最低スピニングタックルが1セット、ベイトタックルが1セット必要だ。現地のアングラーはスピンニングタックルに10lbのラインを巻いていることがあるが、レイク・ミードで釣りの経験のある川口直人さんによると、「3〜4lbのフロロで充分だった」と言っていた。
 しかし、シャローパターンで攻めるアングラーも多いので、フリッピングロッドとはいかずとも、やや長めのピッチングロッドが1本ほしいところだ。この場合、ブラッシュなどのヘビーカバーをねらうことが多くなるため、ラインは最低でも25lbくらいが必要だろう。
 つまり最低限のタックルとして、スピニングタックル1セット、ベイトタックル2セットで、合計3セットあれば賄えることになる。ベストは、スピニング2セット、ベイト2セットだろう。
 
 ルアーチョイスも個人で異なるだろうが、クリアーレイクだけにソフトベイトの場合、ナチュラル系が基本。またブラック、スモーク系、チャート系も押さえておいた方がいいだろう。
 ハードベイトで需要が高いのは、オリザラ系ビッグペンシルやポッパー。スピナーベイトも用意しておきたい。
 

タックルの持ち運び方法

 ロッドは基本的にハードタイプのロッドケース(バズーカ砲のようなアレ)に入れて持っていくことをオススメしたい。ただし、ロッドケースは機内持ち込みができず、空港カウンターで預けることになる。預けた荷物は手荒な扱いを受けることを覚悟して、できるだけケースの入り口が開かないように頑丈なテープで止めるなどのサポートが必要だ。また、現地から帰ってくるときにもテープで止めたいので、テープは持参した方が無難。もっとも、帰りのカウンターでテープを貸してくれるようだが……。
 バス用タックルの場合は難しいとは思うが、パックロッドを持って行く場合、機内持ち込みでもOKだ。
 リールは旅行カバンの中に入れて持参するケースが多い。タオルで包んで壊れないようにするなどの努力も必要だが、機内に持ち込む人もいる。
 問題は、タックルボックスである。ラゲージに預けられる荷物の数は原則として2つまで。ロッドケースとスーツケースを預けると、それで終わりということになる。ちょっと小さめのタックルボックスを持っている人は、機内に持ち込めばいい。そのほか、小さなボックスに入れたルアーをスーツケースに入れるのもひとつの方法だろう。
 また、機内に持ち込める荷物は基本的に1つ。だが、小型のものなら2つめを大目にみてくれるケースもある。
 

ライフジャケット

 ライフジャケットは、日本国内で使用しているものが現地では使えないケースもある。トーナメントの規定により「TYPE III PFD仕様」のものでなければならないためだ(オフィシャルルールの7項目めをチェック)。これはアメリカの規格であり、日本製のものはこの規格にパスしていない場合が多いので、現地購入がお薦め。このタイプのライフジャケットは現地のショップやスーパーマーケット(ウォルマートなど)で購入できる。メーカーにこだわらなければ値段も20ドル前後からと安価だ。また、これを購入する際にはフィッシングライセンスも同時に購入したい。
 
 

 

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