WON BASS TOURNAMENTS/ U.S.OPEN RULESの翻訳版

 WON BASSトーナメント・ルールは、WON BASSプロ・サーキットに使用されるもの。そのトーナメントにおいて特に定められた規則やパートナーとのペアリングは、大会前日のミーティングにおいて発表される。 また、WON BASSはエントリーを断る権利を保有している(このルールは、基本的にWON BASSのレギュラー・プロ・トーナメント用であるため、細かな部分でU.S.OPENとはズレがある。オリジナル英語版はこちらから)。

1.参加/資格
人種、性別、信条あるいは肌の色についての制限はない。 WON BASS プロサーキット、AAAとチームトーナメントの参加選手は、正規のWON BASSメンバーでなくてはならないが、オープン・トーナメントは除く。 18歳以下の参戦選手は、保護者の同意と同意、責任の所在に関する文書が必要で、プロサーキットに参戦できる最小年齢は16歳。チームトーナメントにおいては、参戦者が18歳以下の場合、保護者と一緒に釣りをしていなくてはならない。
※注意:WON BASSのプロサーキットにはプロ部門とAAA(アマチュア)2つの部門がある。

2.プロモーター/メディアとのコーポレーション

WON BASSが主催するイベントにおいて、すべての競技者は当該のイベントを担当しているメディアに協力的でなければならない。また、WON BASSに参加するにあたり写真を撮影されたり、インタビューされたりするが、順位表も含め、それらをメディアが使用することは、同団体の知名度を上げることにもなるため、それらのメディアにも協力的でなくてはならない。

3.スポーツマンシップ
参加選手は、湖上やそれ以外の場所で他の選手に法的、またはスポーツマンとしてのマナーや礼儀をもって振る舞うこと。特に、冒涜的な言語やゼスチャーは、トーナメント期間中はいかなるときにも固く禁止されている。

4.トーナメント・プロテクション・ルール

WON BASSを維持していくために、選手が関係者に対して冒涜的な陳述や行動をした場合、将来開催されるWON BASSのイベントに参加することが一時的、また永久に拒否されることがある。これは、参加者および関係者全員に認知されるべきである。なぜなら、規則違反者はその日の彼のパートナーだけではなく、その後のトーナメント開催にも悪影響を及ぼす可能性があるためだ。

5.アルコール/薬物
競技中にアルコール、麻薬、マリファナを摂取していたり、またそれらを所持していた場合、その選手は即座にエントリーから抹消され、失格となる。

6.経費
AAA部門の選手はエリアの選定ができないほか、エレキの操船もできない(プロ部門の選手の許可があればよい)。また、AAA選手はその日にかかった経費をプロ選手に支払う義務はないが、両者間で経費の援助をし合ってもよい。

7.セイフティー

競技に使用されるボートには必ず正常に動作するキルスイッチが搭載されていること。また、操船中や船外機が動いているときには、操船者とキルスイッチがコードで繋がれてなくてはならない。安全性を保つために、すべてのボート乗船者は、プラクティス中、本戦中に船外機が動いているときは必ずTYPE III PFD仕様のライフジャケットを着用すること。また、危険なドライビングによって同船者や他のボートを危険にさらした場合、その操船者は失格なる可能性もある。

8.保険と責任
ボートオーナーは、自分と同船者をカバーできる保険に加入し、その保険証明を持参しなければならない。また、すべての参加選手は、同団体のトーナメントに参加することで発生した個人的な傷害や事故の責任を自らが負う棄権証書にサインしなくてはならない。そのため、トーナメント・ディレクターは、個人的な障害や事故をカバーする保険に加入しておくことを要求する。

9.ライセンス

競技者は使用期限が明記されたフィッシング・ライセンスを所持しなければならない。このルールを破った選手は、その日の釣果を抹消される。

10.レイクの閉鎖

プロトーナメントにはオフリミット期間は設けられていない。ただし、チームトーナメントでは月曜日から木曜日までがオフリミットとなる。また、オフリミット中は、レイクの上空を飛行機で飛んで地形を見たりすることも禁止されている。本戦日程中、ウエイイン終了後で翌日の競技がスタートするまでは、参加選手本人、また選手の友人、親戚であろうとも、レイクに出ることを禁止する。

11.インフォメーションの要求

オフィシャル・プラクティス日程から本戦最終日が終了するまでの間に、参加選手は参戦していない人からのインフォメーションを受けることができない。選手のフィッシング・パートナーや家族であっても、それらの日程は同船することができない。もしこれらが発生した場合、主催者はその選手に対し、その大会の参加の抹消を要求する。

12.プラクティス
プロ・サーキットにおいて、オフィシャル・プラクティス日程は基本的に大会直前の2日間で、木曜日の日の出から日没までと金曜日の日の出から日没まで。すべての競技者は木曜日の午後6〜8時、金曜日の午後3〜5時までにその大会のチェックイン(レジストレーション)をしなくてはならない。プラクティスをしなければならないというルールはない。スキューバダイビングやシュノーケリングは、大会の30日前まではしてもよい。プラクティス中のアンダーウォーター・ビューイング・システムの使用は許可されているが、本戦中は禁止する。オフィシャル・プラクティス期間中は、家族やパートナーと同船することはできないが、事前に主催者側に連絡があれば、メディアと同船することは許される。

13.バスの移動/リリーシング
プラクティス期間中、本戦中、また大会30日前において、バスの密度を上げる目的で、バスを釣り上げたエリアから他のエリアに運搬してリリースすることは禁止されている。また、この行為が発覚した場合、その選手はそのトーナメントから除外される。

14.釣技可能なエリア/オフリミット
WON BASSの釣技可能なエリアは、地元、州、国で禁止されていないオープンウォーターでボートで行ける範囲。釣りやランディングはすべてボートから行なわれなければならない。また、目印のためにラインやルアー、ボートの一部などをストラクチャーに残してきてはならない。ボートが推進力を持っている限り、ボートを水面に浮かべたままボートから離れることはできない。万が一ボートが動かなくなった場合、プッシュポールの使用を認める。NO WAKEと書かれたブイやマリーナ内を示すブイの中はオフリミットとなる(地元やレイクのルールでもある)。15.道具/タックル/テクニック規定
トーナメント規定として、ボートは16ft以上、船外機は85馬力以上のものを使用すること。上限は250馬力以下。デュアル・エンジン、テーラー式の船外機も禁止。また、各ボートは正常に機能するライブウェルを装備していること。アーティフィシャルベイト(ルアー)のみの使用が可能で、ライブベイトは使用禁止。ポークラインドや動物の皮で作られたルアーの使用、フィッシュ・アトラクターの使用は許可する。すべての釣技はロッド1本に対しリール1個で、一度に2本のロッドでルアーを操作することはできない。そのため、一度キャストしたら、巻き取るまでが一動作となる。選手は何本ロッドやリールをボートに持ち込んでもよいが、使用できるロッドは8ft以下に限る。トロウリング、また意図的にバスを引っかけることも禁止。ランディングネットは使用してもよい。

16.侵害
選手は、他の選手から最低25ヤード離れて釣りをすること。また、移動するときも他のボートの距離は最低25ヤードの距離を保つこと。

17.サイズリミット/バッグリミット
ウエイインできるバスは、ラージマウスバス、スモールマウスバス、スポッテッドバスで、サイズは13in以上(平らなところで口を開けで計る)。トーナメント1日のバッグリミットは5尾。もし何かの手違いでウエイインサイト内に6尾のバスを持ち込むだ場合、意図的ではなくともそのトーナメントから失格になる。トーナメントにおけるバッグリミットは、レイクによって異なるため、各レイクのルールに従うこと。規定サイズ以下のバスをウエイインした場合、そのバスを除外したウエイトから1ポンドのペナルティーが科せられる。

18.サイトフィッシング

目で見えるバス、ネストにいるバスを釣り上げたとき、フックポイントは必ず口の内側から刺さっていなければならない。もし口の外や身体に刺さっていた場合は、即座にリリースすること。リリースしたバスをもう一度釣ることは問題ないが、口の内側からフッキングした状態で釣り上げなくてはならない。サイトフィッシングの際には、必ず同船者がフックポイントの確認を行うこと。もしこれが行なわれなかった場合、その選手は失格となる。

19.入れ替え

バスの入れ替えは、リミットに達したら即座に行わなければならない。リミット以上のバスをキープしながらの釣技は、トーナメント中どの場合でも禁止する。また、ホストマリーナ内での検寸、リリース、入れ替えも禁止する。

20.ウエイイン
ウエイイン会場にてWON BASSスタッフにバスを手渡し、スタッフが検量している最中に、参戦選手はバスを触ることができない。また、一度検量責任者にバスを渡すと、それは責任者のもとのなり、それが記録として残される。

21.デッドフィッシュのペナルティー
WON BASSの1つのゴールとして、すべてのバスを生きた状態でリリースすることがある。そのため、選手はあらゆる手段を使ってバスの生存に最善の努力しなければならない。入れ替え時にバスを手荒く扱うことは失格に繋がる。やむを得ずデッドフィッシュをウエイインした場合、その魚から0.2ポンドがマイナスされる。

22.故障/エマージェンシー
選手は、緊急な場合や大規模なボートの破損がない限り、自分のボートから離れたり、他の選手のボートに触ってはいけない。万が一湖上でボートが故障した場合、パートナーはそのボートを牽引したり、他のボートで帰着することが許される。ただし、その牽引時や他のボートでの帰着中に釣りをしてはならない。競技時間がまだ残っているとき、他の競争者がもし援助を申し出た場合、そのヘルパーのボートから釣りを続けてもよい。選手の1人がその故障したボートに滞在することを決めたとき、彼はパートナーに自分のバスを託し、ウエイインしてもらうことができる。しかし、彼は残ったボートの上で釣りをすることはできない。また、ウエイインに向かう選手は、他のボートで回帰する途中に釣りをしてはならない。

23.携帯電話
携帯電話の使用は認められているが、緊急のときのみで、他のボートとの連絡をとってはいけない。

24.ベーコン・セイバー
AAAの選手は、レジストレーション時に自分がボートを持っていることを宣言し、万が一の際にボーターに使用してもらうことができる。ただし、プロ選手はAAA選手にその日のガソリン代、オイル代と$100のエクストラを支払わなくてはならない。この場合、AAA選手がボートをドライブするが、プロの指示に従って運転しエリアに向かう。エレキはプロが使用する。もしAAA選手がボートを持っていなかった場合、その日彼らは釣技ができない。ただし、初日以降、ウエイイン済みのウエイトはキープできる(初日からボートがなくなってしまった場合は、ウエイトはゼロになる)。

25.帰着ミス

ウエイインへの遅刻は、いかなる場合にも認められない。遅刻した選手のその日のウエイトは計測されない。

26.逮捕
釣りやボートに関して州、または国の規定違反のために警官によって逮捕された競争者は、そのキャッチを主催者側によってはく奪の適用を受けているかもしれない。

27.スタンディング/タイ
スタンディングは、競技日程すべてのトータルで換算され、それにはペナルティーなども含めて計算される。タイになった場合は、タイ選手同士の賞金を足し、2で割ったものが授与される。たとえば、5位タイになった場合、6位に贈られるはずだった賞金と5位の賞金を足し、2で割った額が両選手に授与される。

28.ウソ発見テスト
すべての選手は、トーナメント・ディレクターからの要求があった場合、ウソ発見テストの適用を受ける。

29.プロテスト(抗議)
ルールを犯した場合の抗議は、すぐにトーナメント・ディレクターに報告すること。また、それはトーナメント終了30分以内に文書として提出される。これの審議は主催者が行い、最終決定はトーナメント・ディレクターが行なう。もし違反をしている選手がいたら、その場で忠告を与えること。それが違反と判断がつかない場合は、ルールをチェックすること。

30.エントリーの保証
AAA選手がエントリーする際にプロ選手とペアで登録すると、AAA部門での参戦がペアで登録していない選手より優先される。もっともよいエントリーは、AAA選手のエントリーフィーがプロ選手のエントリーフィーと一緒に期限までに支払われること。それ以外の場合、プロ選手はAAA選手のみでエントリーした選手と合わせてエントリーとなる。そのため、エントリーが早い選手順に
枠が埋まることになる。FAXでのエントリー受付は、クレジットカードの支払いのみ可能。FAX 1-(714) 662-3486。もしプロ選手のパートナー(AAA選手)がトーナメントに現れなかった場合、プロ選手のエントリーの保証はなくなる。

31.トーナメント・チェックイン
別ページを参照。

32.ルール/パートナー・ペアリング・ミーティング

主催者からの許可がない限り、選手は必ずルール/パートナー・ペアリング・ミーティングに参加しなくてはならない。許可なしにミーティングに参加しなかった場合、ウエイトなどにペナルティーが科せられる。

33.パートナーが来なかったときのルール
ペアリングの発表後、AAA選手との約束事項はプロ選手に委ねられる。もしパートナーがトーナメントの朝マリーナに来なかった場合、そのプロ選手のフライトは最後組に回され、パートナーが現れるまで待たなければならない。主催者側は交代選手は捜す努力を惜しまないが、必ずしも交代選手を見つけたり、来なかったパートナーを捜さなければならないことはない。ただし、トーナメント・ディレクターがプロ選手1人で参戦を許可することもある。しかし、2日め以降、そのトーナメントのトップウエイトの選手のパートナーが来なかった場合は、どんな状況でもそのプロ選手が1人で参戦することはできない。逆にプロ選手が来なかった場合、AAA選手はその日に限り失格となる。

34.セレモニーへの参加
他の選手への敬意を表するためにも、授賞式への参加を求めているが、あらゆる理由から全員が参加するということは難しい。そのため、受賞者がセレモニーに参加しなかった場合、そのトーナメントで獲得した賞品や盾を拒否することになるが、賞金は後日選手に郵送される。他の選手たちが賞金を手にすることはない。

35.返金
保証金(デポジット)やエントリーフィーの返金はされないが、それを次のトーナメントに繰り越すことができる。また、オフィシャル・プラクティスが開始された後のエントリーは受け付けない。

36.決定権

トーナメントにおけるすべての決定権はトーナメント・ディレクターにある。

WON BASSトーナメントの道義的規則
1.トーナメント期間中のインフォメーション交換:AAA選手は、初日や2日めにパートナーとなったプロ選手が使用していたルアーやエリアを新しいパートナーに伝えてはならない。また、新しいパートナーもAAA選手に前のパートナーのルアーやエリアを訊ねてはならない。
2.ウエイイン・ステージに上がるためには、公共的に不自然でない服装をしていること。タンクトップやビーチサンダルも公衆の面前ではよくない。裸足や上半身が裸の状態でウエイインに来た場合は、ボートに戻って着用することが告げられる。
.ミーティングでの指揮
選手は彼らのベストをつくし、授賞式に参加すべきである。受賞者の名前が呼ばれる際には、それなりの礼儀を払うこと。
.すべての参戦選手の言葉そして動作は、注目されていることを念頭に置き、公衆の面前であることを忘れないこと。
5.これらの道理やルールを無視する選手は、主催者側から注意されることはおろか、すべてのWON BASSのアクティビティーから出場停止が言いわたされることがある。