◇せっかくきれいになったのに…
10月下旬から12月上旬にかけ、山形市青柳を流れる村山高瀬川に遡上(そじょう)するサケが年々増えている。地元で毎年、稚魚の放流を続けてきた成果とみられ、「川がきれいになった証しだ」との声がある一方で、今年は法律で禁じられた捕獲をする人も目立った。サケの死がいも増え、付近の住民からは景観を懸念する声が上がるなど、新たな問題も出てきた。【林奈緒美】
水資源機構川上ダム建設所(伊賀市)の保護池で、国の特別天然記念物、オオサンショウウオが5匹ふ化した。体長は約3センチで、水槽の中をスイスイ泳ぎ回っている。
◇全国的に珍しい住宅市街地で
江戸川区は、一之江境川親水公園(一之江1など)と沿線地域約18万平方メートルを景観法の「景観地区」として都市計画決定した。地区計画と合わせ、緑と水辺の環境と調和した街づくりや屋外広告規制をする方針。住宅市街地の景観地区決定は全国的にも珍しいという。
県は25日、湯梨浜町・東郷池産のヤマトシジミから、改正食品衛生法の残留基準値を超える除草剤「クミルロン」を検出したと発表した。食べても健康に影響はないが、県は東郷湖漁協に出荷自粛を要請。JA鳥取中央にも今後同剤を使用しないよう要請した。
琵琶湖流域の生物多様性の保全手法を探る研究会が25日、大津市の滋賀県琵琶湖・環境科学研究センターであった。近畿地方では貴重な存在となっている琵琶湖流域のタブノキ(クスノキ科)や魚類の固有種の分布などについて、11人の研究者が報告した。
昨年11月にラムサール条約の重要湿地に登録された三方五湖(福井県若狭町、美浜町)の保全と活用を検討する委員会(委員長=安田喜憲・国際日本文化研究センター教授)が22日、若狭町役場三方庁舎であり、来年度から5年間の基本方針や取り組みを報告書としてまとめた。
財務省は20日、来年度予算原案を内示し、県が要望していた最上小国川ダム建設について、調査から建設段階への移行となる建設採択を見送った。調査費1億4000万円は認めた。
滋賀県は19日、今年3月に制定した「ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例」に基づく初の基本計画案をまとめ、専門家らでつくる委員会に示した。本年度から2010年度までの5年間の計画で、野生動植物の保全に向けた施策の方針を打ち出している。
環境省は2007年度から、琵琶湖などの水質汚濁のメカニズムの解明調査に乗り出す。国内の主要な湖沼を対象に効果的な保全対策へと結びつけるのが狙い。20日内示の07年度予算財務省原案に事業費5000万円が盛り込まれた。
琵琶湖の外来魚の効果的な駆除方法の開発に向けた環境省の「琵琶湖オオクチバス等防除モデル事業検討会」が18日、大津市内であり、近畿地方環境事務所(大阪市)が湖北町の野田沼で実施した外来魚の調査結果について報告した。
日光市の中禅寺湖漁業協同組合(吉田国男組合長)が、中禅寺湖特産のヒメマスで薫製とフレークを試作。15日、同市中宮祠の日光自然博物館で地元関係者向けの試食会を開いた。早ければ、07年秋の販売開始を目指す。ヒメマスの漁獲量が激減する中、同漁協は新たな町おこしの特産品として期待を寄せている。
長浜市など湖北2市3町でゴミ処理などを行う一部事務組合、湖北広域行政事務センターは14日、同市大依町の一般廃棄物最終処分場の放流水からごく微量のダイオキシンを検出した、と発表した。