2006年05月27日

県特定外来生物:外来種被害を実態調査−−7月から、久留米のクリークで/福岡

 県特定外来生物対策検討会議の第1回会合が25日、福岡市であった。各地の池や湖沼で繁殖し、旺盛な食欲で在来の昆虫・魚の減少が懸念されている外来魚のオオクチバス(ブラックバスの一種)とブルーギルの被害実態把握と対策を練るため、7月から久留米市の農業クリークで調査することを決めた。08年度末には防除(駆除)などの対策を打ち出す方針。

 会議の委員は大学の研究員や養護学校教諭ら5人で、座長に松井誠一・元九州大大学院教授を選出。事務局の県自然環境課が「環境省は生態系や人体、農林漁業に影響を与える恐れがある外来生物80種を防除対象に挙げている。バス類の駆除は釣り関係者から反論もある。直ちに着手すべき水面はどこなのか。排除か封じ込めか。優先順位をつけつつ対応したい」と説明した。
 会議では、絶滅危惧(きぐ)種に指定されている魚などが生息する久留米市安武町のクリークで7月から調査に入り、2種類による被害実態を把握することを決めた。
 一方、県は全市町村にこの2種の生息の有無や対策について聞き取りした調査結果を報告。合併前の85市町村に聞き、65市町村から回答があった。報告では、福岡、大牟田など12市9町村が生息を確認しているが、駆除の取り組みはゼロ。今後条件次第で駆除する意向を示した自治体が34あった。【加藤学】
〔福岡都市圏版〕

5月26日朝刊
(毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年05月27日 09:17 in 内水面行政関連

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