2003/9/3
BASS2004年度ツアー/E50
参戦者数、エントリーフィーの変更


 BASSは、9月3日、来季バスマスター・ツアーおよびエリート50(以下E50)の参戦選手数やエントリーフィー変更について発表した。

 まず、来季ツアーの出場者数が175名から150名へと低減。ツアーの参戦者数は2002年度まで150名で昨年から175名へと増えたが、また来年から150名へと戻る。
 加えて、エントリーフィーの増額も決定した。1500ドルだった参加費は1925ドルとなり、28%の増額となる。
 たとえば昨シーズン、試験的に開催された年間全10戦のツアー・エントリーフィーは、1〜6戦めが1500ドル、7〜8戦めが2000ドル、9〜10戦めが$2500であった。ただし、7戦め以降へは175名全員が出られたわけではなく、6戦め終了時点のトップ100、9戦め以降はトップ50名のみで競技された。出場者数が減る一方でエントリーフィーが増加したが、高額賞金を維持するためには必要な措置だったといえる。
 今回のエントリーフィーの増額について、BASS側はBASS Athlete Advisory Council(BAAC:BASS競技者顧問委員会。BASSに参戦している有名選手-バンダム、クラン、ストーンなど-によって構成されている選手会のような存在。BAACの意見は選手全員の意見とみなし、彼らが選手に代わってBASS首脳陣と会議をし、ルール改正などを行なっている)と協議を持ち、出場選手数と参加費の増額を決定した。ちなみに、エントリーフィーの増額は1989年以来となる。
 
 ペイアウトは以前と変わらず75位まで支払われる。58〜75位の選手にはエントリーフィーと同額のチェック(賞金の小切手)が授与される。
 コ・アングラーのエントリーフィーも600ドルから650ドルへと増額された。

 2004年度ツアーへ参戦資格のあるアングラーは、昨シーズンのツアー年間成績でトップ100名、各オープン戦からトップ15名、オープン・チャンピオンシップからトップ5名、2003年度のクラシック優勝者、2003年度アングラー・オブ・ザ・イヤー、BASSで5回以上優勝経験のある選手、5回以上クラシックへ出場した選手となっている。
 また来季のツアーにて、ショーダウン・フォーマットの大会は開催されない。

 では、E50について、発表された内容をまとめてみたい。
 エントリー・フィーなしの大会で、全4戦。開催される試合はすべてショーダウン・フォーマット。
 E50に参戦資格のあるアングラーは、2004年4月5日の時点で生涯獲得賞金高額者のトップ20名、(E50は来季ツアー終了後に開催されるため)2004年度ツアーからアングラー・オブ・ザ・イヤー、ルーキー・オブ・ザ・イヤーと2003年度クラシック優勝者、そして2004年度の年間順位、2003年度の年間順位(最初の6試合のみ)、2001-2002年シリーズの年間順位を計算して、そこから上位27名が出場する。
 この計算方法は2005年度E50にも採用される予定だが、2006年と2007年では生涯獲得賞金高額者枠がトップ10名に絞られる。代わって、年間順位枠は37名となる。
 E50は4年間という制限を持って開催される。そのため、2008年以降も継続して開催されるかは、現在のところ発表されていない。

 E50ではコ・アングラー制度を採用していないが、オブザーバーが同船する。オブザーバー・エントリーフィーは300ドルで、もちろん釣りはできない。

 2004年度(第34回)バスマスター・クラシックへのクオリファイは、ツアーからトップ25名、E50からトップ10名、各オープン戦からトップ3(計12名)、オープン・チャンピオンシップ優勝者(オープン戦トップ3に重ならなかった場合のみ)、フェデレーションから5名、2003年度クラシック優勝者(ディフェンディング・チャンピオン枠)、2003年度アングラー・オブ・ザ・イヤーで、合計55名が出場する。