2003/9/3
試合で勝つためだったら……
ジェフ・マギーがジェットボートを使用


 
BASSセントラル・オープン第1戦はミシシッピー州テネシー・トムビッグビー・ウォーターウェイで開催された。通称“テン・トム”にはリザーバーのように一定水位がプールされたエリア、バックウォーター、川と川の合流地点などと地形変化に富んている。大雨後の川には大量のログが散らばり、新しいカバーを創造するが、それが仇となりマイスポットに入れないということもよくある。
 さて、高額賞金がかかった大事な一戦を勝ち抜くために、アングラーはいろんな工夫をするワケだが、セントラル第1戦でジェフ・マギー(元メガバックス覇者)は、トライトン社製のアルミボートにヤマハ社製のジェットドライブを搭載し、超シャローでティンバーが散らばるエリアを通り向け、前人未踏(?)のスポットでパターンを組んだ。
 マギーは試合の1週間前にそのエリアを見つけだしていた。「サンドバーとかログとか、どの地点でターンすればジェットボートでも乗り越えられるのかを把握した。実際には5マイルほどウェイディングして捜したりもしたら、脱水症状になってしまって、もう少しで医師に掛かるところだった。その数日後には胆石も見つかって、ホント苦しい試合だったけど、なんとか上位入賞できてよかったと思っている」と述べた。

 アルミボートを使用して上位入賞した有名なケースは、ローランド・マーチンも持っている。また試合中、有名アングラーにはファンがマイボートで追いかけてきた近くで観戦することもあるが、ファンのなかには選手が通り抜けたわずかなルートを通り抜けなかったために、その場にスタックするというハプニングもある。
 自分が捜し出したサンクチュアリーに辿り着くために、ランディー・ブローキャットは、ボートのプラグを抜いて意図的にボートを浸水状態にし、水面と橋の間にできたわずかなスペースを通り抜け、マイスポットに到達。見事その大会で優勝した。
 ジェイ・イエラスは、ピッケルとショベルを使用し、シャローのサンドバーを掘り下げ、マイスポットへのアクセス・ルートを造りだしたこともある。
 
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