2003/8/4
第33回バスマスター・クラシック
最終日:マイケル・アイコネリ初優勝


 
第33回バスマスター・クラシックを制覇したのは、今年で4回めのクラシック出場となったマイケル・アイコネリ。2日めからの首位を守って初優勝を成し遂げた。
 アイコネリは最終日、10Lb14ozをウエイインしトータルを37Lb14ozとした。2位のゲーリー・クラインには1Lb12ozの僅差をつけての優勝だった。3位にはハロルド・アレン、4位にローランド・マーチンとベテラン・アングラーが続いた。
 
 「(勝つ)自信はあったし達成できるとも思っていたけど、実際に勝ったとわかたっときはショックを感じた。勝ったとわかった瞬間、母の顔を見たんだけど、そのときの表情は忘れないだろうね。気分がいいよ」とアイコネリは語る。
 彼は優勝エリアのベニスを1ヶ月前に行なったプリ・プラクティスで発見していた。本戦直前のプラで再度訪れてみると、バイトはさらによくなっていた。
 「12〜13歳のころからバスマスター・マガジンを読みはじめて、ゲーリー・クラインのようなアングラーをヒーローとして崇めてきた。クラシックで優勝することは、あのころからずっと夢見てきた」とアイコネリ。
 彼の最初のクラシックは1999年。フェデレーションから勝ち上がってクオリファイされた。6位でフィニッシュしたアイコネリは、次期シーズンからフルタイム・プロとしてキャリアをスタートさせる決断と自信を持てたという。
 今回彼が使用したルアーは、マンズ社のストーン・ジグ、スーパー・フィネスワームとプロトタイプのスイムワームである。スーパー・フィネスワームは、ソフトプラスチック・スティックベイト(センコー系)のワームで、ノーシンカー仕様のものをスピニングタックルで使用した。プロトワームは、パドル系のものでサブサーフェイスをリトリーブした。
 アイコネリの優勝を決定付けた1尾は、彼が釣りを終える予定時刻の7分前にヒットした。3Lb1/2ozを釣り上げ、入れ換えによりトータルで2Lbを上げることに成功。この1尾によって、最終的にゲーリー・クラインと1Lb12ozの差をつけることができた。
 
 21度めのクラシックでも優勝を逃したゲーリー・クラインは、「2位は最悪だ」と気持ちを伝えた。「私は正直に答えただけ。でもこれで、来シーズンはさらに気合いを入れられる」と加えた。
 3位のハロルド・アレンは、フラストレーションの溜まる大会だったという。彼が釣っていると、「そこは俺の所有地だ」とエアボートを操船しながらクレームをつける者がいたという。トーナメント・オフィシャルからの命令もあり、アレンはもっともプロダクティブなエリアを捨てて他に移動したが、見事3位に入賞した。
 
 第33回バスマスター・クラシックは、プロキャリアわずか3年のマイケル・アイコネリが制覇することで幕を閉じた。