2003/6/4
歴代4位に入るデカバスが釣れた!
でも、そのバスって……


 5月31日、カリフォルニア州ディクソン・レイク(Dixon Lake)にて釣り上げられたバスは、ワールドレコード順位を変動させるビッグサイズだった。アングラーはジェド・ディッカーソン(30)。ウエイトは21.70Lb。歴代4位のビッグフィッシュだ。
 またIGFAのラインクラスで見てみると、彼は今回20Lbテストラインを使用していたため、この記録も塗りかえられた。ちなみに同ポンドラインの元レコードは、ダン・カドタによる19パウンダー。
 
 さて、このニュースの話題はここから面白くなる。ワールドレコードクラスのバスは近年、カリフォルニア州のフィールドから続出しているのは有名な話。その中でもレイク・キャスティークは、上位を独占している。今回ディクソン・レイクからレコードが出たこともあり、同レイクのレコードフィッシュの写真とよく照らし合わせてみたという。その結果、ディッカーソンが釣り上げたバスは、2001年4月27日にマイク・ロングが釣り上げたバスだったのだ!
 鑑定方法はいたって原始的。ロングにディッカーソンのバスの写真を見せたところ、バスの右頬の下に黒点があるのを発見した。「最初は信じられなかったが、これは間違いなく、私があのとき釣ったバスと同じだ」と語ったという。
 サイズを比べてみると、ロングのバスは体長27in、胴回り27inだったのに対し、ディッカーソンのバスは体長28 1/2in、胴回り26 3/4inだった。長さは若干成長しているが、胴回りは小さくなっていた。
 
 ただし、彼らが釣り上げたバスが同体であるという科学的根拠は、現在のところ、まったく提示されていない。あるのは写真のみ。バスもディクソン・レイクにリリース済みだ。したがって、本当に同じバスなのかは、もうすでに判断できないのだ。
 だが、そんなことはどうでもいいのではないだろうか。2人のアングラーはこの怪事件によって、知り合う結果となったのだ。後に繋げるフィッシュ・ストーリーとして、酒の肴にでもできれば充分である。
 残念なのは、ロングが釣り上げたバスは、ディッカーソンが釣り上げるまで歴代8位だった。つまり、現在は9位になってしまったということ。ロングが乗り越える壁は高い。

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