2003/11/17
BASSセントラルオープン第3戦
初日から最終日までの経過


 
11月13〜15日の日程でBASSセントラルオープン第3戦が、ルイジアナ州ワチータ・リバーで開催された。この試合が終了すれば、今季のセントラル戦総合順位が発表される。トップ3は第34回バスマスター・クラシックへクオリファイされ、そしてトップ20は12月4〜7日にかけて開催される第1回オープンチャンピオンシップへの出場が決定する。
 セントラル第3戦が開催されたワチータ・リバーはラージマウスバスの魚影が濃いことで知られているが、限られた試合範囲とLMBV(ラージマウスバス・ウイルス)によってダメージを受けたこともあり、最高のコンディションで今大会を迎えたとは言いがたい。それだけに、タフコンディションにおける力量が問われるトーナメントになった。

 初日トップに立ったのはベテラン・アングラーのステイシー・キングで、5尾で13Lb9ozをウエイインした。キングはクリークをメインに釣り、シャロークランクを投げ続けたという。プラクティス時に比べいい釣りができたという。
 1ozの差で2位につけたゲーリー・クラインは4パウンダーを釣りあげ、「このタフな状況でグッドコンディションのバスが釣れるというのは、何かを意味している」と述べた。

 初日は172名の参戦者のうち25名がノーフィッシュで帰着した。これは一昨日に通過した寒冷前線とその風が影響していた。ただし、減水が続くワチータ・リバーでは2日め、初日より水位がさらに6〜7インチ低くなり、2日めでは46名がノーフィッシュを味わう結果となった。
 その状況の下、昨日のトップウエイトを上回る15Lb2ozを持ち帰ったハロルド・アレンは、初日11位タイから一気に暫定1位へとジャンプアップに成功した。減水の影響からか、彼はボートの底が数回に渡ってストラクチャーを擦るほどシャローなエリアを釣っていたという。一番深いスポットで2ftだったらしい。この日彼は2位のマーク・タッカーに3Lbの差をつけているため、最終日に「9Lbをウエイインすれば、このまま優勝するかもしれない」と語った。
 この日の注目点は、初日51位に入っていたロジャー・ボーラーが5位にまで浮上したことだろう。
 日本人アングラーの大森貴洋さんは6位に入って3日めに進出したが、宮崎友輔さんは84位タイで大会を終えた。

 「9Lbあれば……」と語ったハロルド・アレンだが、最終日は13Lb6ozを持ち帰り、2位入賞を果したマーク・タッカーにおよそ5Lbの差をつけてブッチギリの優勝を飾った。彼は26年間にわたりBASSのトレイルに参戦し続けてきたが、実はこれがBASSにおける初めての優勝というから驚きである。アレンは6位入賞を果たしたデイビッド・カーティス、17位に入賞したスティーブ・セニッコフと3日間同じエリアをシェアーしたが、アレンが優勝した背景には、彼がこれら2選手に釣り勝ったという事実もある。またこの日、アレンはラインブレイクによってバスを逃がしている。しかし、数時間が経過してから同じ場所で釣っていると、バスがバイトしてきた。このバスの口には、先ほどラインブレイクで失ったワームがついていたという。
 またアレンはこの優勝でスタンディング・ポイントを稼ぎ、総合20位に。これでオープンチャンピオンシップへの切符も手中にした。

 大森貴洋さんはリミットメイクに成功(初日は5尾で10Lb5oz ,
2日めは 2尾で 6Lb-13oz、最終日は5尾で12Lb13oz)。見事4位入賞を成し遂げた。
 最終日は50名で競技されたが、リミットメイクができたのは11名。3名がノーフィッシュという結果だった。
 また、セントラル戦最終順位が発表された。1位:エドウィン・エバース、2位:ティム・キャロル、3位:スティーブ・セニッコフ。この3名は、バスマスター・クラシックへクオリファイされた。