2002/9/17
FLW Tourチャンピオンシップ
Day2〜ファイナル


 当サイト「文字ニュース」9月12日分で記載したように、今シーズンを締めくくるFLW Tourチャンピオンシップは、イージー・フィッシングではないことは明確だった。クロス・レイクは小規模なフィールドであることに加え、連日のフィッシング・プレッシャーでバスは日々ナーバスになってゆく。初日の結果からもわかるように、タフなコンディションであることは間違いない。
 
 チャンピオンシップ2日め、多くのファンの注目を集めたのは初日をリードしたグレッグ・ハックニーであった。彼はこの日、3尾のみのウエイインとなったが、初日からのトータルを21.14lbとすると2日間で18.10lbをウエイインし、ファースト・ラウンド2位のパット・フィッシャーに約3ポンドの差をつけてセミ・ファイナルに進んだ。
 
 では、ファースト・ラウンドの結果はFLWサイトを参照にしてもらうとして、セミ・ファイナルに残った選手を第2ブラケット(セミ・ファイナルの組み合わせ)をブロック別で表示しておこう。
 
ブロック1:
ジェイ・イエラス v.s. ジョン・サッピングトン

ブロック2:
ケビン・バンダム v.s. ケビン・ヴィダ

ブロック3:
大森貴洋 v.s. チャック・エコノモー

ブロック4:
アルビン・ショー v.s. トレイシー・アダムス

ブロック5:
サム・ニュービー v.s. ウェス・トーマス

ブロック6:
マイク・ワーム v.s. ディオン・ヒブドン

ブロック7:
ジェラルド・スインドル v.s. クリス・バームガードナー

ブロック8:
バーニー・シュルツ v.s. デイル・ティーニー

ブロック9:
アーロン・マーテンス v.s. ビル・チャップマン

ブロック10:
グレッグ・ハックニー v.s. ブレント・チャップマン

ブロック11:
リック・クラン v.s. ラリー・ニクソン

ブロック12:
アルトン・ジョーンズ v.s. パット・フィッシャー

 2日間で21ポンドをウエイインしたハックニーは、3日めブレント・チャップマンと相まみえる。チャップマンは現時点で16.7lbをウエイインしているが、セミ・ファイナルでは、ウエイトはゼロから再スタートされる。つまり、2日間をトップで切り抜けたハックニーがセミでチャップマンに破れれば、ファースト・ラウンドの成績が生かされないまま大会を終えることとなる。
 大会3日めのルールは、ウエイトがゼロからスタートすること。そして、各ブロックで釣り勝った選手がファイナルに進出する。

 期待の大森貴洋さんはセミ進むことが決定した。対戦相手はフロリダ州在住のチャック・エコノモーである。

 また、興味あるセミの戦いは、ブロック1(ジェイ・イエラス v.s. ジョン・サッピングトン)、ブロック7(ジェラルド・スインドル v.s. クリス・バームガードナー)、ブロック9(アーロン・マーテンス v.s. ビル・チャップマン)、そしてブロック11(リック・クラン v.s. ラリー・ニクソン)であろう。
 サッピングトンは、FLW Tour年間優勝+Classicウイナーのイエラスを迎え撃つ。バームガードナーは、来期FLW Tourを中心に参戦すると表明しているスインドルと対戦する。ブロック9のマーテンスは、カリフォルニア州出身唯一のアングラーであり、特にブロック11のクラン v.s ニクソンは、往年のバスフィッシング・ファンを唸らせるカードと言えよう。
 
 セミ・ファイナル(3日め)は、ブロックを勝ち抜くためだけでなく、ファイナル・ラウンドのポール・ポジションを獲得するための戦線でもある。3日めはウエイトがゼロからスタートするが、3日めを勝ち抜いた12名の選手の3日間のウエイトは合計され、その合計がもっとも高いものがポール・ポジション、すなわち優勝を争うブロックに収められる。ゆえに、このセミ・ファイナルで出きるだけビッグ・ウエイトを出さない限り、優勝戦線には到達しない。

 セミが終了すると、そのウエイトからジェラルド・スインドルとジョン・サッピングトンがズバ抜けていることがわかる(3日めの成績表を参照)。両者を除く残り22名のウエイトを平均すると約3.2ポンドである。この平均値に対し、スインドルが10.1lb、サッピングトンが11.14lbをウエイインしている。スインドルはトータルで23.08lb、サッピングトンは25.06lbとし、この2名が優勝をかけた一騎打ちをすることが決定した。
 
 ファイナルに進出した選手は:
優勝決定戦:
ジェラルド・スインドル v.s. ジョン・サッピングトン

3位決定戦:
ブレント・チャップマン v.s. パット・フィッシャー

5位決定戦:
アーロン・マーテンス v.s. ディオン・ヒブドン

7位決定戦:
バーニー・シュルツ v.s. リック・クラン

9位決定戦:
大森貴洋 v.s. ケビン・ヴィダ

11位決定戦:
ウェス・トーマス v.s. アルビン・ショー

 ジェイ・イエラスとケビン・バンダムは1尾のみのウエイインとなり、ウエイト不足からセミ・ファイナルで姿を消すこととなった。また、リック・クランとラリー・ニクソンの対戦では、ともに2尾ずつバスをウエイインしているが、クランが4.4lbに対しニクソンが2.9lbとウエイトが伸びず、クランがファイナルに進出した。
 
 緊張感高まるファイナル・ラウンドでは、優勝を争うジェラルド・スインドルとジョン・サッピングトンの両者に注目が集まった。ここまで来ると、どちらが勝ってもおかしくない状況ではあるが、優勝と2位では天と地の差がある。
 最終日、サッピングトンは8時までに4尾のバスをライブウェルに収めることができたが、彼はその後、終了まで1度もバイトがなかったという。
 しかし、4尾で9.12lbは、優勝するには充分なウエイトだった。スインドルが持ち込んだバスは5尾ではあったが、サッピングトンにわずか5オンスとどかない9.7lbだった。
 サッピングトンはFLW Tourに1998年から参戦しているが、同トレイルでの優勝経験はない。そのトレイルでのシングル優勝なしに、彼はもっもとビッグなタイトルを制覇したのだった。
 
 最終日の成績表はこちら最終順位はこちらから(同大会の詳細はFLW Outdoorsサイトに掲載されている)。
 
明日はFLW Tourチャンピオンシップ・レビューを掲載予定。