2002/8/25
Evertstart Northern第3戦
3日め〜最終日


 
Everstart Northern第3戦の3日めが8月23日に開催された。Everstartの本戦3日め以降には2日めまでの暫定20位以上の選手のみが進出できるルールとなっている。また同トレイルでは、3日めをセミ・ファイナルと呼んでいるようだ。

 さて、2日めまでを独走体勢で走ってきたスティーブン・マクガハムだったが、このセミ・ファイナルでやや疾走したようだ。代わって首位に躍り出たのは、Everstart Northern第1戦(ミシシッピー・リバー大会)を1位、第2戦(レイク・シャンプレイン大会)を27位でフィニッシュしているデビッド・リフレだった。3日め、彼は20.7lbをウエイインすると優勝に大手をかけた。
 「過去2年間で5回このフィールドで開催された大会に出場しているが、いまだいい結果を出せていない」と語るのはリフレ。「だから、ここは私が苦手としているフィールドであって、現在トップに立っていることに驚いている。でも、それも気分だよ。過去に同じ間違いを繰り返しているから、今回はそのストラテジーは捨てようと思った。2日めは、セミ・ファイナルに進むための分を釣り上げたから少しリラックスしていたけど、今日は朝から全力でやってみた」と加えた。
 
 最終日に進出できるのは、セミ・ファイナルのトップ10のみである。3日め以降カットオフによって選手の数が減り、フィッシング・プレッシャーも低下しているがろうが、バスフィッシングは自然との闘いであることを忘れてはならない。
 
 最終日、マクガハムが彼の真強を再度見せつけた。彼は3日め、初日から絞り込んでいたセント・ローレンス・リバーにあるオープンウォーターのパターンを思ったように再現できなかったが、このファイナル・ラウンドでは同大会の最大ウエイトである5尾で21.4lbのバスをウエイインした。1尾平均4.5lb(約2100g)をウエイインしたことになる。しかも4日間のトータル・ウエイトが78.14lbというから、開催湖のサウザン・アイランドは驚異的なフィールドだ。
 
 「昨年、同湖で開催された大会ではあまりよい結果を残せなかったから、優勝できて嬉しい」とマクガハムは述べる。彼は第1戦を42位、第2戦を5位でフィニッシュしているため、この優勝で年間成績を4位にまで伸ばした。また、第2戦時には同船した選手が優勝し、この大会でも同船した選手が優勝しているため、彼自身も自らの優勝も含め気分がいいという。
 本戦の4日間を通しマクガハムが向かったエリアは、すべて同じ。18〜30ftのディープレンジを100〜200ヤードにかけてドリフトするというメソッドだった。ルアーに関しては、95%の選手がゲーリー・ヤマモト社のセンコーでバスを釣り上げていることに対し、彼はチューブワームで4日間を釣り続けた。
 「私がもっとも恐れたことは、強風が吹いてそのスポットに辿り着けなくなることだけだった。そこに入れば、必ず釣り上げる自信があった」とも語っている。
 2位に入賞したのは、地元出身のデーン・メッケス。「最終日は緊張したよ。それが影響したのか、同船したアマチュア選手が5尾釣り上げた時点では、私はまだ1尾もバスを触っていなかった」と語っているが、最終的には19.14lbをウエイインしている。「これだけのウエイトを4日間連続で釣り続けられた記憶がないほどだ」とも言っている。
 3位でフィニッシュしたランディー・ラムジーは、「バスはスローだったから、ルアーをよく見させるようにした」と言う。彼が使用したのは、センコーのキャロライナリグだそうだ。