2002/8/25
Bassmaster Central Open第1戦:最終日

 
Bassmaster Central Open第1戦が8月24日に最終日を迎えた。プロ部門を制覇したのは、2日めの首位を守ったホーマー・ハンフリーズ。アマチュア部門を制したのはラスティー・ジョンストンで、両選手ともに、ルイジアナ州メイデン出身のアングラーだった。
 
 ハンフリーズは13.14lbのバスを最終日ウエイインした。このウエイトは最終日の最大ウエイトではなかったが、トータル・ウエイトを42.3lbとし、見事優勝を勝ち取った。彼にとってこの優勝は、昨年のセントラル戦での優勝以来のビッグイベントとなったわけである。ハンフリーズは、「毎シーズン、一番最初の大会で勝てることが私にとってのスタンダードになればいいと望んでいる」と語った。
 2位に輝いたジェフ・マギーはトータルで40.4lbをウエイインした。彼は2日めの最大魚もウエイインしている選手だ。マギーは「他の選手から遠ざかって、自分だけのスポットを捜し出す。そこのバスはあまりスレていないから、そのスポットにさえ辿り着けば、釣り自体はイージーだった」と語れば、「そのエリアを捜し出すために、84時間もプラクティスにつぎ込んだ」とハンフリーズも加えた。
 
 今期オープン戦が過去のオープン戦と大きく異なる部分は、最終日に進める選手数が限定されていること(カットオフ)と、賞金額にある。
 以前、当サイト「文字ニュース」で記載したように、最終日に進めるのは、2日めが終了した時点での暫定50位までの選手である。2日めにグッド・パターンを発見したが暫定51位に終わった場合、時はすでに遅い。たとえそのパターンが最終日に盛り返せすことができるものであっても、2日め以降に順位の変動はない。ゆえに、初日の順位から2日めに残留をかけた戦いになった場合、自分のエリアのバスを釣りきるほどの釣果を上げて50位内に滑り込まなければ、優勝戦線どころか最終日に参戦する権利すら与えられない。しかしこれは、Bassmaster Tourの各大会最終日、また第6戦以降のカットオフへのいいプラクティスとも考慮できる。プロアングラーとしての駆け引きが、オープン戦にも注がれたと捉えていいだろう。
 また、賞金額も過去に比べ大きく変わった。昨シーズンまでのオープン戦であれば、ペイバック(賞金が支払われる順位)は50位までであったが、今シーズンからは60位になっている。しかも、昨シーズンは、(参戦者数によって異なるが)優勝者には現金およそ25000ドルと賞品(スポンサーボートとスポンサーの車)が贈られたが、今シーズンからは賞品制度がなくなり、賞金だけとなった。ただし、セントラル第1戦の優勝賞金は50000ドルと倍近くに跳ね上がっている。
  さらに、アマチュア部門の優勝賞金が25000ドルなので、アマチュア部門で参戦を希望するローカルアングラーも多い。
 ここで比較したいのが、FLW Outdoors主催のEverstartシリーズである。このトレイルは、B.A.S.S.のオープン戦のレベルにあたる。しかし、同トレイルでの優勝賞金は15000ドルと、現在では比較にならないほど差額となった。ちなみに、Evertstartはのペイバックは50位までである。