2002/8/7
B.A.S.S. BASSMASTER Northern Open第1戦
ポトマック・リバー大会プレビュー


 
Bassmasters Classicがようやく終了し、“一息”もつかぬ間に、2002-2003シーズンが開始される。もうすでに、“来期”とはいえない状況である。
 さて、今シーズンから採用されるニュー・フォーマットとニュー・ディビジョン(地区分け)のオープン戦。以前にもお伝えしたように、それらの新規定が早くも8月8〜10日に開催されるNorthern Open第1戦、メリーランド州ポトマック・リバー大会から導入される。
 では、“おさらい”ということで、もう1度大きな変化を見てよう。
 まず、昨シーズンまで採用されてきたドロー・フォーマットは、プロ/アマ・フォーマットに改善された。今までは300名の選手がプロ登録エントリーの下オープン戦に参戦していたが、今シーズンからは200名のプロ選手と200名のアマチュア選手が同船し、釣技する。
 B.A.S.S.のトーナメント・ディレクターのトリップ・ウェルドンによると、「オープン戦に参戦しているアングラーたちを主体に調査したところ、99%の選手がプロ/アマ・フォーマットを望んでいた」とか。
 また、賞金額も大きく変わった。昨シーズンまでオープン戦の優勝賞金は(大会参戦者数によって異なるが)、およそ2万5000ドルであった。現在はその倍の5万ドルである。しかも現在アマチュア部門の優勝者には2万4000ドルが贈られるというから、ビッグプライズである。
 
 さて、ポトマック・リバーは、B.A.S.S.のフェイバリットレイクである。同大会までに、すでに12回もこのフィールドで大会を開催してきた。縦長の同川では、スモールマウス、ラージマウス、ベジテーション、タイド、フリッピング、ライトリグとあらゆるパターンが想定され、またシーズンによって大きくパターンが変貌する。ゆえに、選手には高い技術が要求される。
 ポトマック・リバーで開催された大会の最大ウエイトは、ティム・ホートンが成し遂げた77.8ポンドである。ただし、「今回のウイニング・ウエイトは45ポンドくらいだろう」とクリス・プライスはいう。プライスは、先日開催されたClassicにFederationからクオリファイされた選手で、ポトマック・リバーをホームウォーターとし、このNorthern Open第1戦には彼も参戦する。「この時期は、ポトマック・リバーを釣るのにスポーニング・シーズンを除けば最高のときで、バスはたくさん釣れるだろう。スモールというより、ラージで固める選手がほとんどだろう。6パウンダーのラージもよく釣れる」と語っている。
 当サイト・ライターのジョン・ボンディーによると、プラクティス時のバスの反応はよくなく、暑さのためバテている感じがしたらしい。「1日平均10ポンドを釣ることができれば、経費くらいは賄えるかなぁ(笑)」と述べていた。どちらにせよ、ビッグウエイトの期待は少ないが、コンペティションとしては面白くなりそうだ。