2002/7/22
第32回B.A.S.S.Bassmasters Classicプレビューその1

 
いよいよ第32回Bassmasters Classicが、アラバマ州レイ・レイクを舞台に7月25〜27日の日程で開催される。日本人アングラー・桐山孝太郎さんの出場、ケビン・バンダムの2年連続優勝達成など話題が多い大会だけに、大会直前の状況を把握しておくのも、Classicを楽しむためのコツである。
 
  さて、クーサ・リバーを堰き止めたレイ・レイクは、1996年にClassicで使用されて以来、6年間B.A.S.S.のメジャー・トーナメントでは使用されていない。12000エイカーという面積を誇るが、アメリカのフィールドとしては小さい分類に入れてもいいだろう。
  レイク自体は87歳であるため、同湖での生態系はほぼ一定であると考えられるが、それでも前回のレイ・レイクで開催されたClassic時と比較すると、ラージマウスとスポッツの生息密度は格段に上がっていると地元の生物学者が言っている。
  またアラバマ州を代表し勝ち進んだFederationアングラーのジェイミー・ホートンも、「前回のレイ・レイクでのClassic時に比べれば、バスのサイズや密度はいい。3日間で40ポンドをウエイインできれば、優勝に絡めるだろう」と述べている。
  
  アメリカ南部に位置するアラバマ州は、比較的日本の気候に似ているかも知れない。一年を通しハッキリとした四季があり、夏はどちらかといえば、湿気と暑さが混じり、バスフィッシングを行う状況として7月は最高ではない。
  この時期のアラバマ州は完全サマーパターンである。現在のレイ・レイクは、この時期には珍しい雨と涼しい気温の影響が若干でているという。そのため、パターンは2つに割れる。シャロー or ディープ。ラージ or スポッツである。
  前回のレイ・レイク大会のとき、ケビン・バンダムは初日1位に立った。彼がウエイインしたのは5尾のスポッツで、15ポンド。しかし、この時期同湖でこれだけのスポッツを釣り上げることは、奇跡的と考えてもよい。そのため、スポッツのみのパターンに絞ることは実際厳しいだろう。ゆえに、5尾のリミットの中に1〜2尾のラージを絡めることが、ウエイトアップに繋がる。
  ただし、ダムの放水の影響があり、レイク全体にカレントが生まれる。このカレントがあれば、スポッツの活性は一気に上がると予測される。
  ラージのパターンもキツイ状況にある。真夏のシャローといえば、シェードやウイード、水通しのよいエリア・スポットがセオリーであるが、選手を追いかけるファンのボートによる“ボート・プレッシャー”で、シャローのバスがシャットダウンする可能性も非常に高い。
  
  1996年のレイ・レイクClassicではジョージ・コクランが優勝したが、彼が最終日に入ったシャロースポットの“ブリー・クリーク”は、水面にまで伸びたウイードで中に入れない状態らしい。コクランは「あのときのパターンは、捨てなくてはならない」と語ったという。

basswaveスタッフの現地レポートは、たぶん明後日から。大会の行方だけでなく、同時に開催されるフィッシング・ショーやその他のイベントも、状況次第でレポートしていく予定だ!