2002/7/17
Bassmasters Classic
注目選手その3:ティム・ホートン


 
B.A.S.S.の最高峰、Bassmasters Tourに詳しい人ならご存じであろう、ティム・ホートン。20歳代前半にもかかわらず、その実力はトップクラスである。彼も2002年度Classicにクオリファイされているのだが、同大会では台風の目をなること間違いナシのイチオシ選手だ。
 
  彼は1999年からB.A.S.S.に本格参戦する。2000年にはBassmasters Top150に昇格すると、同年アングラー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。実は同年のTop150におけるトップ争いは、あのスキート・リースと行われていたが、リースが失速したことによりブッチギリで年間優勝を勝ち取ったのだった。
  その年、彼はClassicにクオリファイされるが、なんと3日間をとおし、ノーフィッシュで帰着。「キーパーを釣り上げて順当な戦い方をするのが望ましいのかもしれないが、ボクはスモールマウスのビッグサイズを追いかけていた」と語り、終始ラフウォーターの中、スモールのパターンを追い求めていた。男らしいギャンブラー的な釣り方だと、多くのファンから絶賛させた。
  ティム・ホートンにとってClassic2年めとなる2001年度大会。彼はまた不本意な成績(40位)で終わり、「やはりホートンは、ルーキー・イヤーだけ強い選手だったのか……」と一部の間で囁かれた。
  
  しかし、ホートンは帰ってきた。2002年度、彼は年間ポイント・スタンディングの3位入った。堂々と今年度Classicへのクオリファイを手中にした。
  さらにホートンは、今年Classicが開催されるアラバマ州在住の選手である。前回Classicが同州で開催されたとき、彼は観客の一人としてそれを観戦していたとか。
  
  ケビン・バンダムも若くしてその実力を発揮し、毎年上位に食い込んでいるものの、Classicでの優勝は未だ昨年の1度しか経験していない……というか、それほど過酷な大会なのだろう。ただし、過酷なのは全選手にいえることで、ワンマッチ形式で行われるClassicだけに、ティム・ホートンがまたギャンブルにでる可能性
もないわけではない。だが、地元での失態は誰も見せたくない。逆にホートンは、今大会もっとも優勝に近い選手かもしれない。