2002/7/3
FLW Outdoorsオーナー、来期FLW とB.A.S.S.トーナメントについて意見する

 
FLW Outdoorsのオーナーであり、Ranger Boatsの事実上オーナーでもあるアーウィン・ジェイコブス(Irwin L. Jacobs)は、7月2日、FLW TourとB.A.S.S. Bassmaster Tourのスケジューリングで発生している問題について、個人的見解をFLW Outdoorsのウェイサイトで発表した。
 それの題には、「Jacobs addresses 2003 FLW Tour schedule concerns」と記載されており、直訳すれば「スケジューリングの影響」ということだ。
 basswaveでは以前からレポートしているように、現在FLW TourとBassmaster Tourの来期スケジュールでは重なった日程がある。ゆえに、
両団体の大会に同時参戦することが難しい。当初2大会の日程が重なっていたものの、B.A.S.S.が内1つをリスケジューリングすることで、現在は1大会が重なった状態になったが……。
 FLW Outdoorsの発表によれば、賛否評論の意見が同団体に寄せられており、それに対しオーナーの立場から見解を述べる運びとなったようである。

 下記は、FLW Outdoorsに掲載されたジェイコブスの意見をポイントだけ抜粋したものである。
 
 「私が1996年にOperation Bass(FLWの母体)を買収した理由は、プロフェッショナル・アングリングの将来性を高く評価していたからだ。ゴルフやテニスにように、多くの人々に認められるスポーツとしてさらに向上させたいと思っていた。バスフィッシングをビッグスポーツとして広く世間に認知させるためには、ビック・キャッシュを争う大会にすべきであり、メディア、スポンサーにも魅力ある大会方針にすべきだと目標を立ててきた。
 その甲斐もあって、FLWは旧Operation Bass時代より飛躍することができ、またバスフィッシング産業にも大きく貢献したと思っている。ひとつの目標は達成できたと思っている」とFLW発足当時の方針を語っている。
 
 しかし、今回のFLWスケジューリングは「B.A.S.S.潰しじゃないのか!?」との意見も多い。実際には1年前にRanger BoatsがB.A.S.S.のスポンサーから下り、来期開催予定の大会の1大会がいまだ重なっている事実もあるが、「これらはまったく別問題だ」とジェイコブスは主張する。
 Ranger BoatsがB.A.S.S.から離れたことについては、「B.A.S.S.がフィッシングとボートレーシングの2つを掛け合わせた大会の開催を決定したからだ。あのときRangerは、B.A.S.Sに対し、大会をフィッシング・トレイルだけにすると再検討するのであれば、スポンサーであり続けると伝えたが、その努力は虚しくもかき消された」と述べている。
 残り1つの大会が重なっている件については、「先にも述べたように、このマーケットやスポーツを大きくしていくためには、賞金を増額することで、多くの人に興味を持ってもらうことを重要視してきた。現在、FLW OutdoorsのメインスポンサーにはWal-Martがついており、彼らがこの団体を支えているパートは大きい。来年4月に開催される大会がBassmaster Tourと重なっているが、私たちの4月の大会、Wal-Mart Openは例年4月に、同会社の膝元であるアーカンソー州ベントンビルで開催し続けてきた。この大会には、毎年、同会社のスタッフも多く協力してくれて、大成功を成し遂げている。B.A.S.Sの状況も理解できるし、お互いにベストを尽くしていくことを望んでいる」と語った。