2002/6/28
B.A.S.S.がFLWとのコンフリクトに終止符!?
Bassmaster Tourスケジュールの変更


 
FLW Tourの2003年度トーナメント・スケジュールが発表されて数日が経ち、その数日間ですでに大きな論争が巻き起こしていたが、6月27日、B.A.S.S.がそれに歯止めを打つ形で、解決の方向に向かった。B.A.S.S.は、来期Bassmaster Tourで予定している大会日程の1つを変更することで、団体同士の衝突を避け問題解決を優先させたのだ。
 
 B.A.S.S.が日程を組み直したのは、2月12〜15日にかけて開催される予定だった第4戦のルイジアナ州トレド・ベンド・リザーバー大会である。新日程は2月17〜23日。
 
 B.A.S.S.のジェネラル・マネージャーのディーン・ケッセルはこのように語っている。「バスフィッシングとその産業を長い目で見た場合、選手たちの意思とは関係ない部分で彼らを団体同士の狭間に置くべきではない。また、現在私たちが楽しんでいるバスフィッシング・シーンを絶やさないためにも、最善の努力をする必要があった」。
  FLW Tourのスケジュールが発表されてわずか3日で変更を決定したB.A.S.S.は、「変更を余儀なくされた開催地には多大なる迷惑をかけた」と言ってはいるものの、地元の観光産業局、地元政府やB.A.S.S.ルイジアナ・フェデレーションの理解やヘルプなしには、この変更はできなかったとも伝えている。
 
  ただし、両団体のスケジュールはもう1つ重なっている。B.A.S.S.の第8戦カリフォルニア州クリア・レイク大会とFLW第4戦アーカンソー州ビーバー・レイク大会である。ケッセルはこの大会の変更について、「カリフォルニア州のレギュレーションがあるため、開催湖使用の許可を変更することができなかった」と述べている。「1戦だけであれば、仕方がないか……」と考えるべきなのか難しい問題である。

 
では、ここで、カリフォルニア州在住のアーロン・マーテンスを例に挙げてみよう。
  彼は2002年度、B.A.S.S. Bassmaster Tour、Western Opens、そしてFLW Tourと3つのサーキットを転戦していた(これ以外にも小さな大会に参戦していた可能性はあるが……)。単純計算すれば、年間15戦である。実はこの15戦の中で、彼には重なっていた大会がすでにあった。その際彼はFLWの大会に参戦することを諦め、カリフォルニア州に戻り、B.A.S.S.ウェスタン・オープンに参戦している。
  それにも係わらず、彼は今年度FLW Tourで年間ポイントの14位に入っている。しかも、B.A.S.S.ウェスタン戦では年間ポイントを1位にもなった。「年間15戦」と前述したが、実質彼は両団体のClassic(FLWではチャンピオンシップと呼ぶ)にクオリファイされたため、年間17戦になった。
  彼のように天才的な才能を持ち、精神的、肉体的にも強い選手がすべてではないにしろ、このような偉業を達成することも不可能ではないことを立証している。
 
  というわけで、新スケジュールはここをクリックして確かめてほしい。