2002/6/22
FLW Tour最終戦2日め〜最終日

 
FLW Tour第6戦の2日め、NY州ピッツバーグに所在するレイク・チャンプレインを舞台に、178名のプロアングラーが48名のチャンピオンシップのクオリファイ枠をかけて競い合った。2日め以降は20名にカットされて競技されるため、現在年間順位で不安定なポジションにいる選手は、少なくとも3日めに進みたい心境にある。
 また、最大の注目ポイントでもあるアングラー・オブ・ザ・イヤー争いも緊張感高まるものがある。初日、年間の暫定順位2位のジェイ・イエラスは19位、年間1位のケビン・バン・ダムは30位で折り返している。イエラスが勝つためには28位以上の差をつけてバン・ダムに勝たなくてはならない。もしバン・ダムが3日めに残留せず、イエラスだけが3日めに進んだ場合、高い確率でイエラスのアングラー・オブ・ザ・イヤー獲得が現実となる。

 トーナメントは本当に予測がつかない。「バン・ダムの方があらゆる面で有利」と語られてきたシャンプレインで、彼は2日め44位で終了し、3日めに進めないまま今大会を終えることとなった。これにより彼がレシーブしたのは157ポイント(1位が200ポイント)。現在までのポイントを換算すると、1067ポイントとなった。
 しかも、イエラスはこの日4位で折り返し、3日めに進む。これで年間成績争いは、イエラスがコントロールすることとなった。彼がバン・ダムに勝つためには、最低でも15位以上でフィニッシュすればいいのだ。バン・ダムにとっては、厳しい状況になっている。

 日本人参戦者の下野正希さんは108位、大森貴洋さんは167位でフィニッシュし、2日めで今大会を終えることとなった。また、アマチュア部門で参戦していた古沢勝利さんは14位で大会を終えた。

 3日め、初日からの圧倒的な強さをみせてきたサム・ニュービーは暫定1位で折り返し、注目のジェイ・イエラスは10位に入り、最終日に滑り込んだ。この時点で、イエラスのアングラー・オブ・ザ・イヤー・タイトルが決定した。これまでに多くの優勝や上位入賞経験のあるイエラスだが、このアングラー・オブ・ザ・イヤーのタイトルは初の栄冠である 。

 最終日、アングラー・オブ・ザ・イヤー・タイトル争いが終了し、最終日に残った10名による優勝争いに注目が集まった。
 そして同大会は、サム・ニュービーの優勝で幕を閉じた。サム・ニュービーは、第4戦時点での暫定年間ポイント1位だった選手である。同大会ではいい順位で最終日に残り、最後は2位のディーン・ロハスに1oz差をつけて同大会を制覇した。1998年にランディー・ハウエルが2oz差でリック・クランに勝ったときよりさらに接戦となったのだ。
 2位になったロハスは「今週はホントにいい釣りができた。バイトもよかったし、自分自身のベストは尽くしたと思う。ただ、ビッグな1尾のバイトがなかっただけだ」と語る。

 最終的にジェイ・イエラスは9位でフィニッシュし、アングラー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

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