2002/6/20
FLW Tour第6戦(最終戦)
初日:増水とステインド・ウォーターの影響

 
FLW Tour第6戦が6月19〜22日の日程で、ニューヨーク州レイク・チャンプレインで開催される。同レイクは元々スーパークリアーウォーターで知られるフィールドだが、先週に降り続いた雨の影響で、水位は2〜3ft上がり、水質はステインド・ウォーターへと変貌してしまっていた。アメリカ国内ではベストレイクの1つに挙げられるフィールドだけに、釣果やウエイトにも期待がかかっている。実際、このように水質が変わってしまった場合、数日間はバスの活性が下がってしまう。
 同湖の上流付近はラージマウスの個体数が多いことで注目されているが、このエリアの水質はかなり悪化しているとのこと。果たして本戦初日の行方や如何に!?
 
 初日トップに立ったのは、ミシガン州在住にチャド・グリズビーだ。彼は2002年からプロ部門に参戦している選手で、ビーバーレイク大会では24位、オールド・ヒッコリー大会では19位に入っている超ルーキーに呼ぶに相応しい。それゆえに、初日をリードしたとしてもおかしくないが、周りの選手は「バンダム2世の到来か!?」と期待している。彼はまだ大会に参戦して浅いため、「自信はあるが、プレッシャーはかかっていない」と語っている。「多くの連中は、FLWに参戦して年間優勝をねらっている。でも私は、1戦1戦で優勝をねらっている」という。
 しかし、彼のパターンな他の選手を納得させるだけのものがあった。多数の選手がディープでスモールマウスを攻略していたのに対し、グリズビーは水質悪化で懸念されるシャローでラージマウスを釣っていた。
 「今までに開催されたチャンプレインの結果を見ればわかるよ。99%の大会でラージのビッグウエイトがウイニングパターンなんだ。しかも今、ここのラージはスポーニング中か、ポストに入った感じだ。だから、運がよければ2尾をネストで、残りをシャローに取ってリミットを揃えられると読んでいた」と加えている。
 
 そして同大会もう1つ注目ポイントである、アングラー・オブ・ザ・イヤー争いをみてみよう。
 年間スタンディング・ポイントでトップのケビン・バン・ダムは30位につけた。が、しかし、2位のジェイ・イエラスは19位につけている。彼らの差は28ポイントで、イエラスが年間優勝を勝ち取るためには、最低でも29位以上の差をつけてバン・ダムに勝たなくてならない。明日以降の結果次第ですべてが決まる。
 
 また同大会には日本人選手も参戦している。プロ部門で参戦している下野正希さんは初日103位、大森貴洋さんは138位と少々出遅れた感じだ。アマチュア部門で参戦中の雨貝健太郎さんは168位だが、古沢勝利さんは26位とまだまだ上位をねらえる圏内に入っている。