2002/6/14
FLW Tour最終戦プレビュー

 FLW Tour第6戦が、6月19〜22日の日程でレイク・シャンプレインを舞台に開催される。この大会が2002年度シーズン・トレイルの事実上の最終戦となるため、Classicにクオリファイされるためには、どうしても落とせない1戦である。
 ニューヨーク州とバーモント州にかけて横たわる同湖は、縦に120マイルの長さを誇るビッグレイクだ。今年度のFLW Tourに採用されているフィールドでは、文句なしでトップの広さを持つ。アメリカ国内の中でも6番めに大きなサイズといえば、その広大な面積も理解しやすいだろう。
 今大会は「フォレスト・ウッド・オープン」として開催され、プロ部門の優勝賞金は21万ドルと高額だ。
 
 レイク・シャンプレインのショアラインの長さは587マイルと、とてつもない長さを誇っている。また、同湖内には70個の島も点在する。高台からの見渡しは絶景で、観光として訪れる人も後を絶たない。アディロンダック山地(NY州北東部にある山地)やグリーン山脈に囲まれ、シャンプレインはその渓谷部分にあると考えてもよい。
 水源はNY州とカナダの国境付近にあるホワイトホールからはじまり、最大アウトレットはカナダ・ケベックのリシュリュー・リバーに流れ込む。同湖は縦に長くとも横幅が狭く、
もっともワイドな部分でも12マイルほどである。またその広大さから同湖は5つのパートで呼ばれる:ミッシクーイ・ベイ、インランド・シー、マレッツ・ベイ、メイン・レイク、サウス・レイクだ。
 
 レイク・シャンプレインは、ラージマウスとスモールマウスの棲息がほどよく、あらゆるパターンを使用したフィッシングを可能としている。上流方面にはラージマウスが多く、小規模のクリークにはスモールマウスが密集している。単純にバックリミットを稼ぐだけであれば、大したパターンもいらないといわれるほどだ。
 ルアー・ローテーションも思案されるだろうが、ソフトベイトであれ、ハードベイトであれバスの反応はいい。ただし、これを逆に言えば、パターンを絞り込むのが難しいということである。しかも、時期的にスポーニングも絡んでくるだろう。スポーニングといっても、ラージマウスのスポーニングだ。スモールマウスの多くはポストスポーンに入っていると予測されるため、超シャローのサイトフィッシングからディープのスローなパターンも考えられる。
 バスのアベレージサイズが3〜4ポンドで、1日のアベレージウエイトは15〜17ポンド。その中でトップウエイトは20ポンド近くになると予想しているアングラーも多い。オンス単位で順位が変動する大会になりそうだ。
 
 今大会において、もう1つの注目ポイントは、最終戦ということからアングラー・オブ・ザ・イヤーも決定されることだ。現在トップはケビン・バン・ダムである(順位表参照)。
 さて、本戦はどのような展開になるのだろうか!?