2002/5/25
ブラッド・ペイスリー
"I'm gonna miss her"


  (カントリー・ミュージックとバス釣りに興味のある人はお読みください)
 
 「ボクは彼女が好きです。でも、釣りも好きなんだ。一日中この湖で釣りをしてるけど、結果はサッパリ。今朝、彼女がドアのところに来て言うんだ。『もし今日も釣りに行ったら、片づけて出ていくからね!』と。だから、選ばなきゃならなかった……。ということは、家に着いたとき、寂しいんだろうなぁ……。今となっては、夜中にやってるゴシップ番組を見るか、また一日中太陽の下にいるかだ。だから、彼女がいないってことに気づいたとき、ズシーンと来るハズだろう。でも、ほ
ら見てよ、今日はバイトがあったよ!(このバイトとは、彼女に怒られたとバスのバイトがあったを掛けている)」。
 
 上記がブラッド・ペイスリーの"I'm gonna miss her"を翻訳したもの(原文はコピーライトがあるので掲載できません)。
 
 この曲を書こうと思ったきっかけを「ライブのときに一息つける楽しい曲が欲しかった」とペイスリーは語る。共同作曲を手掛けたフランク・ロジャースは、「それ話あって2、3日で曲が完成した」と言う。それが、このバス釣りが彼女以上に好きだという曲だ。
 もともとこの曲は、デモテープにレコーディングしたもので、アラン・ジャクソンも興味を示したという。結果的には、ペイスリー自信が自分の2ndアルバムに収めることとなった。
 
 ブラッド・ペイスリーは、ウエスト・バージニア州出身で、出身地であるグレン・デイルの男性は、2パターンの人生を歩むといわれている:カントリー・アーティスト or バスアングラー。ペイスリーは、両方を取ることになった。
 彼は子供のころ祖父と父親の影響で釣りをはじめる。6歳で初バスをキャッチした。12、3歳のころペイスリーは12パウンダーのコイを近所の川で釣り上げた。嬉しさのあまり家に持って帰り、裏庭のバケツに入れておいた。しかし、可哀相と感じた彼は、雨の中、川に逃がしに行った経験があるという。
 
 彼は、カントリー・アーティストとしてはじめてお金を稼いだとき、そのままボートを買いに走った。「'88年製のRangerを買ったよ。忙しくてまだ2回しか乗ってないけど、このボートを手放すつもりはない。ボクにとって、センチメンタルなものだからね」と語っている。
 
 ブラッド・ペイスリーは、現在までに2枚のアルバムをリリースしている。1stもプラチナムを獲得するほどのセールスを記録したが、昨年発表された2ndはそれ以上の結果を生むだろうといわれている。すでに数曲のヒットが同アルバムから出ており、ニューシングルの"I'm gonna miss her"もビッグヒットになると予想されている。
 同曲のプロモ・ビデオには、ジェリー・スプリンガー、ESPNのダン・パトリック、Rangerボートのフォレスト・ウッドも出演している。彼は29歳にしてGrand Ole Opryに出演し、ジョージ・ジョーンズも稀に見る天才とペイスリーを誉めたともいわれている。
 
 「このシングルは、よく売れてるんだ。実は、男性以上に女性の方がこの曲を気に入ってくれている。それは、たぶん彼女たちにとっても、身近な内容なんだろうね」とペイスリーは、ファンのリアクションを述べた。「でも、実はこれってよくあることなんだ。言いたくないけど、ボクにもこれと同じようなことがあったんだ。彼女と彼女の友達はショッピングで出かけて、ボクは友達と釣行した。約束は、ディナーまでに戻ってくることだったんだけど、たくさん釣れてたから帰りたくなかった。家に着いたら、彼女はベッドから飛び降りてきて、ドアのところで言ったんだ。『もうガマンできないわっ!』って。それが原因でわかれちゃった」。
 
 現在彼はツアーの途中で、ステージには18ftのRangerボートをセットしているとか。ウッドデッキも作り込み、ステージは湖のショアをイメージしているという。
 この"I'm gonna miss her"のビデオは、www.bradpaisley.comで見ることができる。