2002/5/23
Hall of Fameトーナメント
大会直前インサイド・ビュー

 アーカンソー州レイク・ワチータで、5月22〜25日の日程で開催されるHall of Fame(以下:HOF)トーナメント。実際には22〜23日がファーストラウンドとして全選手で競技を行い、24日は中日。25日をファイナルラウンドとして10名に絞られた選手が競技を行う。このファイナルが開催されるのは、レイク・ワチータではなく、レイク・ハミルトン。トップ10に残った選手は、24日を移動とプラクティスにあてる。HOFの主催者は、「レイク・ワチータで絶対的なパターンを持っていた選手は、そのまま同じレイクで最終日をやれば勝てるかもしれない。でも、フィールドを変更することで、本当の意味でのトッププロは、レイク・ハミルトンでの最終日にパターンをアジャストしなければならない。そこに、面白みがあると思う」と述べている。
 
 先日ライトライン大会が開催されたレイク・ワチータは、想像以上にタフなコンディションにある。3月に同湖で開催された大会のときもタフだった。あの大会は、春の寒冷前線の影響でタフだというこもあったが、実際のところは、ラージマウスバス・ウイルス(Largemouthbass Virus: LMBV)の影響が強い。その影響は深刻で、年々酷くなる一方らしい(LMBVについては、別の機会に詳しく解説する)。
 
 大会参戦選手のジェラルド・スインドルは、「ゲームフィッシングをサポートする団体が発表した情報によると、昨年から計算して同湖にいた約46%のバスが死滅した。だから、そんなにたくさんバスはいないはずだけど、誰かはちゃんとビッグバッグを持ってくるだろう」と語った。
 LMBVは比較的大きなラージマウスバスに伝染するため、レイク・ワチータのリミットである16インチ以上のバスには、多大なるダメージを現在も与えている。しかし、その後回復の兆しもあるとプロアングラーの中では語られている。なぜなら、16インチ以下のバスが多く釣り上げられていて、これらのバスが成長するころには、このレイクからLMBV自体が死滅している可能性もあるのだ。
 
 さて、最終日に残るためには、どれくらいのウエイトを持ってくればいいのだろうか?21日に開催されたライトライン大会の結果から想定すると、トップウエイトがおよそ8ポンドだったこともあり、22、23日のトータルウエイトが20ポンドくらいあれば、最終日に残れるという予想がたつ。タフなコンディションではあるが、すべての選手が同じ状況で競技をするため、フェアーであり、より高度で繊細なメソッドが要求されそうだ。
 デニー・ブラウアーは、「水位が少し高く、水質がいい。だから、バスは散っている。でも、まだバスはシャローにいる」と言えば、ジェラルド・スインドルは、「朝の2〜3時間が勝負になる。特にトップウォータープラグに反応するバスがいるから、ここで数バイトを取っておきたい。この朝のラッシュが終わると、長く厳しい1日が待っているだろう。でも、ドロップショットリグでも釣れていると聞くし、1ozジグでも釣れていると聞く。だから、シャローでもディープでもバイトはあるようだ」と語る。
 
 最終日、ホット・スプリング・コンベンションセンターで行われる最終日のウエイインでは、レイ・スコットが自らMCを務める。