2002/5/14
FLW Tour第5戦
初日:バン・ダムは9位、古沢勝利さんがアマ部門で1位


 FLW Tour第5戦が、5月15〜18日の日程で、テネシー州オールド・ヒッコリー・レイクで開催される。初日トップに立ったのは、ロブ・キルビー。期待のバン・ダムは9位で折り返した。
 
 大会前、多くの釣り関係者たちが口々に言ったことがある。それは、同フィールドは「トーナメント・レイクとしては小さく、ナッシビル(テネシー州最大の都市)からのアングラーでプレッシャーもかかっている。しかも、FLW Tourとしは、同湖でじめて大会」ということだった。しかし、プロアングラーには驚くべきポテンシャルが備わっていることを、忘れてはならない。
 初日に飛び出したウエイトは、このネガティブなイメージを一発で破壊した。暫定トップに立ったロブ・キルビーは、FLW Tourで記録となるワン・デーのトップウエイト(23ポンド1オンス)をウエイインしたのだ。
 キルビーのパターンは、カンバーランド・リバーの流れにあった。今週初頭に降った雨のため、ダム側が大量に水位を下げた。「約1フィートは水位が下がった。もし、これがなかったら、多くのビッグバスが持ち込まれていた可能性は高い。ただ、明日以降の放水の可能性は低い」とキルビーは語たった。
 
 さらに驚くべきことが起こった!デビッド・ウォーマックは、レジストレーション日(14日)、アマチュア部門で参戦するために、プロ部門のペアリングの読み上げを待っていた。すると、プロ部門が少し空いていることに気づき、エクストラ・マネーを支払って、突然プロ部門で参戦することにした。結果、彼は初日、プロ部門2位でフィニッシュした。
 「ホント、ドリーム・カムズ・トゥルーって感じだよ。はじめてプロ部門で参戦して……まだ足が震えている。先週も今週もこの大会に参戦するために、ずっと働いていた。だから、プラはまったくやってないんだ。でも、(地元出身だから)大体バスがどこにいるか想像がついたから、そこに行っただけ。それで7パウンダーを釣っちゃって……。この1尾だけウエイインするんだったら、“ただハッピー”ということで終わったけど……今はハッピー以上だね」とナーバス気味に答えた。
 
 以前からアマチュア部門で参戦していた古沢勝利さんは、初日のビッグフィッシュ賞を獲得した。6ポンド11オンスをウエイインし、見事初日トップで折り返した。また、同大会にはレイク・ワチータ戦に続き、下野正希さんも参戦している。しかし、下野さんは117位と出遅れた。大森貴洋さんは43位とまずまずの順位についている。
 先日B.A.S.S.のアングラー・オブ・ザ・イヤー(AOY)を獲得したデイビー・ハイトも参戦中。彼は14位で初日を終わった。
 
 さて、basswaveが注目するFLW TourのAOY争い。期待のケビン・バン・ダムは、8位でフィニッシュ。現在年間成績暫定1位のサム・ニュービーは98位と出遅れている。2日め以降に期待したい。