2002/4/30
W.B.S.第3戦、
初日は強風、2日めベタナギの結果やいかに!?

  W.B.S.第3戦、今期初の2デイ・トーナメントが、常時開催レイクの霞ヶ浦で行われた。柴努・新谷一大チームは、初日6840g、2日め5700gという安定釣果をウエイインし見事な優勝を果たしたが、実際にはタフきまわりない大会だった。
 前大会終了時、参戦選手に意見を聞いてみると「次回の大会はスポーニングに絡んだビッグウエイトが期待できる」と言っていた。「次の大会は自信があります。見ていてください」と語ったのは、昨年のアングラー・オブ・ザ・イヤーで第2戦3位に入賞した狩野敦さん。バスの動きが見えず、初日2尾で2370gと大きく出遅れる結果となった。
 
 霞ヶ浦は数日前から吹き荒れ、本戦初日の朝もその天候は変わらなかった
。湖東側からの風は、湖南エリアをメインパターンにしていた選手を苦しめた。
 しかし、海藤真也・早水彰チームは、初日7尾のリミットメイクに成功。怒濤の7490gを持ち帰った。やはり本湖東側にターゲットを絞ってのパターンだったが……。
 2日めは、初日と異なり、快晴。スタート時は“ホントに4月下旬の気温かっ!?”と思わせるほどの冷え込みだったが、後に17度くらいにまで上昇した。これが裏目にでたようだ。スタート時から3時間ほどは、フィールド全体が波1つない静寂をみせ、選手はさらに追い込まれることとなった。
 
 このコンディションの下、安定した成績を残し優勝を果たしたのは、柴努・新谷一大チームだった。「元々知っている仲なので、本戦では(今までの結果から)知っているエリアに行こう」と話し合っていたようだ。初日はハードベイトでビッグフィッシュを釣り上げていたようだが、2日めにはそのパターンが通用せず、移動する。「ボーター(柴さん)が、“息抜き”に行きますか?と言うんです」と言うのは、パートナーの新谷さん。「この“息抜き”に行くと釣れ、また息抜きすると釣れるんです」と語った。2日めには、ダウンショットリグが釣果を左右したという。
 2位に入賞した大藪厳太郎・篠田勉チームは、「パートナー(篠田さん)に助けられました」と語った。その篠田さんは、「大藪さんは、強風の中、エレキでボートを安定させるのに大変でした。だから、後ろで私も頑張ろうと思いまして……。貢献できてよかったです」とシェアード・トーナメントの醍醐味を伝えた。大藪さんは、ウエイイン進行役の関口良治さんに「安定して結果を残してきてますが、秘訣はなんですか?」と問われると、「大会で勝つというより、自分なりの目標ウエイトを決めて、それに向けて釣ります。前回なら4kg、今回なら10kgを目標に釣ります」と興味ある意見を述べた。
 また、初日トップの 海藤真也・早水彰チームは、2日めはウエイトが伸びず、8位に終わった。