2002/4/3
B.A.S.S.ウェスタン・オープン廃止の真実に迫る
聞き手:ジェイ・カマー
語り手:トリップ・ウェルドン


 元Bassmaster Magazineのライター、ジェイ・カマー(Jay Kumer)がB.A.S.S.トーナメント・ディレクター、トリップ・ウェルドン(Trip Weldon)との「B.A.S.S.ウェスタン・オープン廃止」についてのインタビューに成功。カマー自身のサイトで掲載中だが、basswaveでは、その日本語訳をカマーの承諾を得て本サイトに掲載する。
 4月2日に行われた「B.A.S.S.ウェスタン・オープン廃止」についてのインタビューによると、ウェスタン・オープンに参戦する選手の減退やトーナメント・ディレクションの困難さが、西海岸からオープン戦の撤退の大きな要因となっている。
 B.A.S.S.のオープン(旧インビテーショナル)に採用されてきたトーナメント形態としてドロー制がある。参戦選手が1艇つき2人乗船で競技するオープンでは、両選手に50%ずつのボート操船やエリアの選択などの権利があった。しかし、3月27日に発表された新ルールと新フォーマットによると、このドロー方式は廃止され、プロ/アマ方式に変更される。このプロ/アマ方式を早くから取り入れていた西海岸のトーナメントシーンでは、「この方式を取り入れてからの廃止でも遅くないのでは?」とささやかれた。これに対しB.A.S.S.トーナメント・ディレクターのトリップ・ウェルドンは、
 「何はともあれ、参戦選手の減退が大きい。ドロー方式で5年間やってきたが、西海岸では受け入れられなかったようだ。先日開催されたミード戦にしても、135名がエントリーしたのみだった」と語る。
 では、他地区のオープン戦参戦選手数と比較してみると、セントラル第4戦では284名が参戦、イースタン第3戦では310名が参戦している。イースタンにおける参戦選手数は、ウェスタンの約2.3倍なのだ。
 また「B.A.S.S.は東海岸を中心にフィールドを選定してきたこともあり、アメリカ全土をカバーするには、それなりの労力と経費もかかる。大会を開催するにあたっても、カリフォルニア州から許可をえることは難しい」とウェルドンは加えている。
 
 カリフォルニア州やその他西海岸のB.A.S.S.フェデレーションすれば、今回の決定は面白くないはず。だがウェルドンは、カリフォルニア・フェデレーションの代表であるゲーリー・ブラッドフォードに対し、「いつかプロ/アマ方式を使って、西海岸に戻りたい」と思案していることを伝えている。

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