2002/10/28
B.A.S.S. バスマスター・サザン・オープン
第2戦:最終日

 10月24〜26日にかけて開催されたバスマスター・サザン・オープン第2戦(アラバマ州ピックウィック&ウィルソン・レイク)は初日からタフなコンディションに見舞われ、多数の選手が苦戦を強いられた。しかし、その状況をもろともせず優勝を勝ち取ったのは、初日から独走し続けたボイド・ダケットであった。
 
 ダケットは、最終日、3日間のうちで自身の最低ウエイトである3尾で7.13lbをウエイインするが、2日までのリードが彼を救うかたちとなった。トータルで33.8lbをウエイインし、2位のランディー・ハウエルに約5ポンドの差をつけて同大会を制覇して見せたのだった。
 3位にはウェスリー・ストレイダー、4位にはクリス・バームガードナーが入賞した。
 
 ダケットは「最高だよ。これは私のキャリアの中でハイライトになるだろう。自賛したい気分だ」と言う。
 ダケットのパターンはウィルソン・レイクにあった。リバー・チャンネルの側面にあるフラットエリアでラッキークラフト社のサミーとノーマーク社のシャッドラップ・クランクベイトを使用したという。彼がウエイインした12尾のバスがすべてラージマウスだったことも加えておこう。
 「まぁ、ほとんどのバスをサミーで釣り上げたが、最終日はカレントがきつく、ボートポジションを変更する必要があった。だから、クランクベイトを試してみた」と語った。
 2位入賞を果たしたランディー・ハウエルは、ダケットに近いエリアに陣取っていたが、詳細を挙げるなら、ローガン・マーチン・ダムのダムサイト近くだという。彼はこのエリアでソフト・プラスティック・ジャークベイトとホグ・コーラーの3枚ブレイドのスピナーベイトをメインに使用したという。
 「私もこの大会で勝ちたかったが、2位でフィニッシュしたことを今回は満足しておくべきだろう」とハウエルは語る。「今週末はダケットのものだった。彼がいたエリアにはバスが密集していた。でも、他の選手はそこに立ち入ることはしなかった。彼の釣りは勝つことを約束されたような感じだった」。
 
 その他上位入賞を果たした中の注目選手は、9位のカール・ワーラーと12位のスコット・マーチンである。彼らはともに3日間でたった4尾しかウエイインすることができなかった。ワーラーは2日めにノーフィッシュ、マーチンは初日にノーフィッシュを味わった。しかし、マーチンは同大会で189ポイントを獲得し、これにより彼はサザン・オープン第2戦終了時のポイントを385とした。暫定ではあるがポイント・スタンディングの2位に浮上している。
 現在、暫定ポイント・スタンディング1位はウェスリー・ストレイダー、2位スコット・マーチン、3位ティム・ホスキンス、4位クリス・バームガードナー、5位ジェイソン・クインとなっている。
 同オープンシリーズから2003年度バスマスターズ・クラシックに出場できるのは、このスタンディングの上位5名。最終戦は、11月21〜23日の日程でアラバマ州レイク・マーチンを舞台に開催される。